2011年3月3日木曜日

横尾忠則さんのレコードジャケット問題勃発。

   twitterで横尾忠則さんが、かって自分が関わったLPが無断でCD化され、連絡もなければ、実物を送っても来ないと怒っている。横尾さんが関わったジャケットは相当数あるだろう。

   レコード会社はジャケットデザインは一時金で解決、ジャケットに関しては自分たちに著作権があると考えているだろう。ただ、この場合の著作権は財産権としての著作権で、著作人格権は別である。
   ミュージシャンも、自分たちに全く連絡もなくCD化され、出来あがったものを送っても来ないと怒ったり、嘆いたりの話しは多かった。知らない間に、コンピアルバムに入れられいるのは、数え切れない。
   音源に関しては、道義的な問題はともかくも、百歩譲って原盤権はレコード会社にあるんだし、一度公表されたものなので法律上の問題はないとしても、アートワークはかなり微妙ではないだろうか?(最近よくある、アウトテイクなどの未発表音源のボーナストラックは微妙な気がする)
   LPのジャケットをCDにする時点で、リデザインが必要で、サイズを小さくするだけならともかく、横尾さんのジャケットは凝った作りのものが多く、同一性保持とは言えないのではないのだろうか。
   今のレコード会社には、当時の担当者など残っていないだろうし、著作人格権不行使の契約書が残っているならともかく、口約束で済ませるドンブリ勘定の業界慣習、レコード協会は、早く頭を下げて和解したほうが傷も浅いと思うが・・・。
   パッケージがこれだけ売れなくなった今、自分たちの財産は今までの膨大なアーカイブやジャケットなどのアートワークだ。声高に自分たちの権利を叫ぶだけではなく、クリエーターへのリスペクトと彼らの著作権は絶対忘れないで欲しいものだ。

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