2010年8月18日水曜日

喜劇と悲劇。

     久しぶりに午前中から行動。暑い。昨夜の暴飲に、腹も冴えず、水やらビタミンウォーター飲みながら、旗の台で、打合せ。心配していた通りの状況。大丈夫なのか?昼、旗の台で蕎麦と蕎麦湯で、少し腹も落ち着いたので、渋谷で下車。

    ヒューマントラストシネマ渋谷で、
    ルーベン・フライシャー監督『ゾンビランド(130)』
    ホワイトハウスから煙が上がっている。見るとカメラは上下逆だ。ゾンビが襲って来る。ホワイトハウス前の通りには、何台もの横転し、乗り捨てられた車が転がっている。数ヶ月前、新型の牛ウイルスが、ハンバーガーを食べた者たちにパンデミックを起こし、感染者はゾンビになり、次々に人を襲い、今ではゾンビだらけになった。ここは、ゾンビランド合衆国だ。
   ゾンビ達から逃れる方法のルールNo.1は、有酸素運動だ。逃げ足の速さが肝心だ。だから、まずゾンビの犠牲になったのは、のろまなデブたちだった。
   更に、ゾンビを退治するために、射撃をしても、二度撃ちをしないと、襲ってくる。これがルールNo.2。更に、どんな時でも気を抜いてはいけない。人間が一番油断する場所、それはトイレだ。ルールNo.3はトイレにご用心だ。
   この30を超えるルールを作ったテキサス州ガーランドの大学生(ジェシー・アイゼンバーグ)は、引き籠りの臆病者だった。彼は、自室でPCに向かっていたので、ゾンビに出会わずに済んでいたのだ。当然、童貞でキスをしたことも、ガールフレンドの髪をかきあげた経験もない。
   ある日、彼は、部屋のドアを激しく叩き助けを求める女学生の声を聞く。彼女は406号室の女(アンバー・ハード)だった。セクシーで美人の彼女を部屋に入れ話を聞くと、街を歩いていたら、浮浪者が襲ってきたのだと言う。更に咬み付こうとしたので、必死に逃げて来たのだと言う。飲み物(何だったか忘れてしまったが・・・微妙な味のヤツ)を出し、疲れたので眠らせてという406号室の女に寄りかかられ、彼女をオハイオ州コロンバスの両親に紹介してもいいなと思いながら、自分も眠ってしまうと、数時間後、彼女がゾンビになって唸っているのに気がついて目が覚める。部屋の中を逃げ回り、ドアに足を挿んで骨を折っても、平気で追いかけてくる女。トイレの貯水タンクの蓋で、二度、女の頭を殴り、やっと逃れることが出来た。
   やっと、両親を訪ねて、安否を確かめようと外に出る。車が動かなくなって困った時に、3と手書きの数字が書かれた重装備の車がやって来る。果たして、運転しているのは味方なのか。車が停まり、ショットガンを抱えた、マッチョなテンガロンハット男(ウディ・ハレルソン)が降りてくる。ライフルを構えた主人公と暫く向かい合っていたが、取り敢えず、親指を立て、ヒッチハイクさせてもらうことにする。車に乗せて貰ったものの、フロリダ州タラハシーに行くと言う男に、同じ東に行くのだから途中まで乗せてくれと言うが、どうも馬が合わないと言う男。結局名前は名乗らず、お互いの目的地、コロンバスとタラハシーと呼び合うことになった。
  タラハシーは、ゾンビハンターとしては優秀だった。しかし、何故か安物のスポンジケーキ、トゥインキーズを探して旅をしているのだ。
  笑った。笑った。
   
  シアターN渋谷で、

  74年ジャパン・ムービー・ピクチュアー村山三男監督『樺太1945年夏 氷雪の門(131)』

   日本最北の稚内の、樺太を望める稚内公園の北端に、氷雪の門というモニュメントがある。樺太で亡くなった全ての人々の慰霊塔である。その隣に、真岡郵便局電話交換師の乙女9人の悲劇を後世に伝える碑が建てられている。

   正に65年前のこの数日を描いた作品。日本映画冬の時代に、こんな映画あったんだな。

   夜、若手クリエーターが集まる飲み会に誘われていたが、都合出来、キャンセル。52歳の肉体には、連日の飲酒はきつかったので、助かったともいえるか・・・。

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