虎ノ門の元の会社で、プレゼンと打合せ。夕方に入れていたスケジュールが飛んだので、社内でブラブラ世間話をして、
シネマート六本木で、ヤン・イクチュン監督『息もできない(99)』
夜の街、売春婦だろうか女が酔客に殴られている。突然、酔客は後ろから殴られる。サンフン(ヤン・イクチュン)だ。男を殴り倒し、倒れている女に近寄るが、女を殴り始め「このまま殴られていていいのか」と叫ぶ。
翌朝、どこからかサンフンがマンシク(チョン・マンシク)の事務所にやってくる。既にマンシク、サンフンの後輩たちが、肉味噌蕎麦をすすったり、鉄パイプに滑り止めのテープを巻いている。マンシクがやって来て「サンフン遅刻するな」と言うが、全く表情を変えないサンフン。
大学のキャンパスで、ヘルメットを被った学生たちが、総長の辞職を求めて、ストライキへの支持を求めている。黒塗りのバンが校門前に横付けされ、黒いジャンパー姿の男たちが降り、学生たちに襲いかかる。
事務所に戻ったサンフンたちを迎えるマンシク。後輩たちに封筒に入れた金を配り、一杯ひっかけて帰って、明日また来いとマンシク。一人残ったサンフンに「後輩たちを見境なく殴らないでくれ、あいつらだって怒るぞ」と言い、封筒を渡す。「俺のはラブレターか!?こんなに薄くて」と文句を言うサンフンに、「中を見てみろ、小切手だ」とマンシク。
サンフンは異母姉の家に行く。夫の家庭内暴力で離婚した姉は携帯電話屋で働いている。甥のヒョンイン(キム・ヒス)は一人でチュッパチャプスの大きな缶を抱えている。サンフンは、ヒョンインに「このキャンディの缶が何十個も買えるんだ」と小切手を渡して帰っていく。
路地を歩いているサンフンが、唾を吐くと、向こうから歩いてきた女子高生のヨニ(キム・コッピ)の制服のネクタイに掛かってしまう。そのまま通り過ぎようとするサンフンを呼び止めるヨニ。「どうしてくれるのよ」と怒るヨニの胸元を袖で拭こうとするサンフンの頬をひっぱたくヨニ。サンフンに殴り返されて気絶するヨニ。
空を見上げるカメラ。周りを見渡すとサンフンがいる。気を失っていたヨニの主観らしい。まだ気丈に、あんたを訴えるわと言うヨニ。缶ビールで殴られた頬を冷やすヨニとビールを飲むサンフンの2ショット。逃げたら通報してやるわと強気なヨニ。
ヨニは帰宅する。ピカチュウのテレビを見ている父親は、ベトナム戦争に行き、正気を失って帰って来た。母親は屋台で生計を立てていたが、亡くなった。ヨニの弟の
韓国の多部未華子、キム・コッピの仏頂面がかわいい。そんなことだけではなく(苦笑)、かなりやられた映画だった。同じ手持ちカメラでも、竜馬伝の装飾過多のトリッキーさと正反対に真っ直ぐな力強さだ。現在のところ、何度でも観たい外国映画2010のベストワンだ。
外苑前の粥屋喜々に寄り、渋谷に。N氏が元後輩のO君と待ち合わせていると言うので合流。山手線で渋谷から新宿、総武線各駅停車に乗り換えようとすると、突然声を掛けられ飛び退くと、独身美人OLだ。英会話の帰りだと言う。車内で、寝相と鼾と歯軋りの話しを大声でして、荻窪で分れる。何だか、一杯飲みたくなって、西荻ささら亭で呑んで帰宅。
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