赤坂でメンタルクリニック。まあ、会社辞めて3年位はかかるねと言われ、あと1年もかかるのか(苦笑)
新宿ピカデリーで、三木孝浩監督『ソラニン(73)』
狛江の1DKのアパート。目覚ましが鳴り、井上芽衣子(宮﨑あおい)が止める。同棲相手の種田成男(高良健吾)が帰宅して入れ替わりにソファーベッドに倒れ込む。二人は、多摩和泉大学の軽音楽部で知り合った。種田は、WEBデザインの会社でバイトをしながら、学生時代から友人ベースの加藤(近藤洋一)ドラムのビリー(桐谷健太)とrottiというバンドを組んでいる。
芽衣子が、満員電車で通勤して通う都内の会社は、古臭いスチールの机と雑然としたオフィス、ダサい制服だ。後輩のOLは、芽衣子にコピー機の不調を直させる。虫の居所の悪い課長に「何年やっているんだ!!学生気分が抜けないな!お前の代りはいくらでもいるんだ」と怒鳴られている芽衣子を横目に、男子社員と一緒にランチに出掛けて行く。野良猫の?と一緒に菓子パンの昼食をしながら愚痴る芽衣子。オフィスに戻り、ノートPCに売上を打ち込んでいると、社内メールが入る。「さっきは御免。よかったら、今夜、御飯でも食べないか」と課長からだ。芽衣子は立ち上がり、課長のもとに行き「すごく気分が悪いので早退します」と言い放つ。
帰宅すると、種田はまだ眠っている。芽衣子が。田舎から届いたじゃが芋を積み上げながら、会社を辞めようかと種田に声を掛けると、何とかすると返事をされる。
翌日、芽衣子は辞表を提出した。(といいながら、家でダラダラしている芽衣子。辞表はいきなりメールででも送ったのだろうか・・・。辞めるにしても、突然辞表を提出して、出社を辞めてしまう芽衣子はいかがなものか・・・)
学生時代からの友人で、加藤のガールフレンドの小谷アイ(伊藤歩)が働くブティックに遊びに行く芽衣子。その夜、アイとリハスタジオに顔を出し、加藤、ビリー、種田と一緒に居酒屋に行く。その帰り、無人の商店街で吐く種田の背中をさする芽衣子。
翌朝、芽衣子と種田はキスをしてちょっとHな気分になったところで、電話が鳴る。田舎の母親(美保純)が突然上京して芽衣子の家に来ると言うのだ。慌てて同棲の証拠を消し、駅に迎えに行く芽衣子。会社を辞めたことを知った母は、田舎に帰って来いと言う。思わず「わたしたちだって、考えているんだ!」と言ってしまう芽衣子。種田は、加藤がバイトする楽器屋で時間を潰す。翌朝、芽衣子が目を覚ますと、「カレーを作ったので二人で食べなさい。郵便受けを見れば同棲バレバレだよ」とメモを残し、母親はいなくなっていた。
やはり、IMJ制作のコミック原作ものは、映画じゃない(涙)。製作委員会の顔ぶれを見て、ロードショー公開しなければならないのは分かるが、ピカデリーのスクリーン1で上映するものだろうか・・。
女の子が主人公の音楽青春映画には、極端に点の甘い自分でも、これは耐えられない(苦笑)。彼氏とキスしてムラムラした宮崎あおいが服を脱がされそうになる一瞬と、最後の15分のライブハウスでのライブシーン以外は観るものはない。しかし、それさえも、1曲通してライブシーンを見せるエネルギーはなく、回想シーンに逃げてしまう。フォトジェニクな宮﨑あおいしか見所のない悲しい映画。2時間かけて映画見るより、youtubeで予告編かパンフ見ていれば十分だ。
PVと映画は違うのになあ。脚本、もっと詰めたほうがいい。製作委員会、あんなに自称プロデューサーがいて、脚本読める人間いないんじゃないのか。このままでは、日本映画いつまでもつのだろうか。身内同士でしか分り合えない内向きの日本を象徴するような映画だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿