2010年4月8日木曜日

久し振りに映画3本。

    荻窪で仕事話しを少しして・・・。

   ラピュタ阿佐ヶ谷で、悪女礼讃ースクリーンの妖花たち
   61年大映東京増村保造監督『妻は告白する(74)』
   東京地方裁判所刑事部の前に、ガムを噛む男の姿。「来たぞ」と声を掛け、ムービーを回す。タクシーが停まり、新聞記者たちが取り囲む。弁護士の杉山(根上淳)が降り、続いて和装の滝川彩子(若尾文子)がハンドバッグで顔を隠しながら降りてくる。

   亮吉(小沢栄太郎)幸田修(川口浩)宗方理恵(馬渕晴子)杉山弁護士葛西検事(高松英郎)内海裁判長 (大山健二)浦田宏 宮内恵子(村田扶実子)平田(夏木章)

   京橋フィルムセンターで、映画の中の日本文学Part3
   54年東宝谷口千吉監督『潮騒(75)』
   神島は周囲1里、人口1400にみたない伊勢の小島だ。小さな漁船太平丸に、島の若者久保新治(久保明)と龍二(石井伊吉→毒蝮三太夫)が蛸壺を引き揚げている。船頭の十吉(小杉義男)に「急がねば、逃げられる」と怒られている。気がつくと太平丸の横に、遥かに大きな神島丸がやってきた。船長(三船敏郎)は十吉に「今年は、誰が神島丸に乗るんだ」と声を掛ける。毎年、優れた若者が選ばれて、宮田の照爺、照吉(上田吉二郎)の持ち船である神島丸に乗るのだ。白い制服姿の船長を眩しげに眺める新治。十吉は、照爺がよその島に出していた末娘を呼び寄せたが、綺麗なので島の若者は気もそぞろだと言う。
   その日の漁を終え、船を浜に上げ、巨大な平目(おひょう?)を下げた新治が、いつものように灯台の台長のところに持っていこうと浜を歩き始めると、漁船の影に可愛い娘(青山京子)を見つける。島では見たことのない娘だ。「どこの娘だ?」と声を掛けるが、答えない娘。新治は、灯台の官舎に、台長の奥さん(三戸部スエ)に大平目を届ける。奥さんは東京の女学校で教員をしていたので、島の若い娘たちに、行儀作法を教えている。今日は生花の日だ。奥さんは上がって行きなさいと声を掛けるが、若い娘たちの前に出るのが恥ずかしくて新治は直ぐに引き返す。
  新治は、島一番の海女である母とみ(沢村貞子)と弟の宏(高島稔)の三人で暮らしている。その夜、新治は、昼間見た娘の姿が思い出されて眠れなかった。翌日、漁をしていると十吉が今日は、宮田の照吉の家で、娘の初江が帰ってきた祝いの宴会をやると言う。勿論、入り婿候補の川本安夫(太刀川洋一)が呼ばれていると聞いて落ち着かない新治。ご機嫌な照吉の横には、神島丸の船長や、台長の奥さんや、お春婆さん(本間文子)がいる。酒を注いで回る初江に、映画に一緒に行こうと言う安夫。落ち着かない新治は、八代神社に詣でて、母と弟のことと、自分にも初江の様な嫁を迎えられるようにと祈る(三拍でした)
  翌日、熱帯性低気圧が来て時化、漁は休みになった。新治はとみに観的哨に薪を取りに行くと言って、雨風の中を出掛けた。観的哨で薪を探していると、浜で出会った娘に出会った。散歩していたら迷ってしまったと言う。宮田の照爺の娘の初江だろと声を掛け、名乗る新治。川本の安夫を婿に迎えるのだろと言うと笑いだす初江。何だか嬉しくなる新治。

灯台長(加東大介)千代子(宮桂子)行商人(東野英治郎)猛(大前亘)宗太(赤生昇)勝ちゃん(山崎優)

  阿佐ヶ谷ラピュタに戻り、
  58年日活今村昌平監督『果てしなき欲望(76)』
  走る蒸気機関車。姫野駅のホームに着く。

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