2011年8月15日月曜日

お盆

 結局、ダラダラとした週末。今日は、新宿で独身美人OLと映画デート。
 新宿ピカデリーで、夫婦50歳割引。なぜか、ここは2名で2500円なんだよなあ。

 張芸謀監督『サンザシの樹の下で(17)』
 文化大革命のあらしが吹き荒れる、1970年代初頭の中国。農民こそ素晴らしく、学生は彼らから学ぶべきだという毛沢東の教えのもと、都会の高校生は農村に派遣されていた。
   バスが山村の町に停まる。停留所の前には「歓迎 宣昌八中」と言う紙を持った青竜村の村長(リー・シュエチェン)が立っている。バスから降りたルオ先生(チェン・タイシェン)が声を掛け、降りて来た高校生たちと村に向かう。山道を歩く一行。女子3名、男子5名、これから農村学習に向かうのだが、村長がかなりの荷物を背負ってくれているのだが、慣れない山道に女子の足許は覚束ない。1本のサンザシの木がある頂きで休憩となる。村長「ここは、皆さんにとって大事なサンザシの樹です」ルオ先生「ああ英雄の樹ですね!抗日闘士たちの伝説の!!日本軍がこの一帯に侵攻した時に、抗日闘士たちを、この樹の下で銃殺した。それ以来、このサンザシの樹は、本来白い花が咲くのが、赤い花が咲くようになったと言われている。そうですよね」村長「ええ、そういう言い伝えがあります・・・」その話しを一生懸命、ノートに書いている少女ジンチュウ(チョウ・ドンユイ)
  村に着くと、村人たちは拍手で迎えてくれた。村長「みんな二人ずつ、家に泊まって貰います。きみたちは、こっち、きみたちは、○○さん・・・。先生は、一人でこちらに。ああ。君は一人残ってしまったか・・じゃあ、ウチに来なさい」ジンチョウは、村長の家に滞在することになった。
  村長一家の末娘ホアンホアンと、食事の支度が出来たことを三男に伝えに行くことになる。地質調査隊にいるという。調査隊のテントの中から、歌声が聞こえる。サンザシの花の歌だ。テントに入って行ったホアンホアンは、アコーディングを弾く青年を連れて出て来た。スン(ショーン・ドウ)だ。スンは飴玉を取りだし、ホアンホアンに上げ、「君にも」と言ってジンチョウに差し出した。「子どもじゃないわ」「大人だって、飴は食べるよ。ほら」躊躇いがちに、スンの掌から飴を受け取るジンチョウ。



  予告編を見て、チョウ・ドンユイが気になって、ずっと見ようと思っていた。いやー、やっぱり、可憐、ピュア、この子に手を出す奴は人間じゃねえと思いながら、もらい泣き。でも、映画としては、チャン・イーモウの中では失敗作ではないのか・・・。ツッコミ所は満載だ。せっかく、プログラム買うも、キャストや各シーンの背景に関しての記述少ない!!GAGAだからかなあ。中国版「世界の中心で愛を叫ぶ」が、GAGAのコンセプトみたいだけど、岩波ホールの上映作みたいな楽しみ方も出来たんじゃないかなあ。まあ、120分の割には、全体に人物描写は薄っぺらい。でも、ここは声を大にしていいたいが、中国13億人と僕の妹、チョウ・ドンユイの初主演映画としては最高だ!!!。あえて、66年前に玉音放送が流れた日に。

2011年8月13日土曜日

銀座シネパトスで梶芽衣子。

   銀座シネパトスで『日本映画レトロスペクティブ ~ Part24 ~「梶芽衣子スタイル その魅力にはまる」

  72年東映東京伊藤俊也監督『女囚さそり 第41雑居房(15) 』
  地の底に繋がるような階段と鉄格子。さそりーと呻くような声が聞こえる。松島ナミ(梶芽衣子)が地下牢に投獄され一年が経った。後ろ手に手鎖を掛けられで、足鎖でエビぞりのような姿だが、口に加えたスプーンを口にくわえて、床で擦っている。いつの間にやら、スプーンはメスのように鋭利なものになった。ある日、辻(小松方正)尾形(阿藤快)2名の看守がやってくる。「おー寒い!やけに冷えるな。松島、狂っていないか?狂っていなければ教えてやる。巡察官が来るので、一年振りに日の光を拝ませてやる。あっ!いけねえ、所長のお出ましだ」
郷田所長(渡辺文雄)がやって来た「おい!どうだナミ!ここにお前を隔離して1年、この刑務所では悪い事は起こっていない。私たちにとって、お前はペスト菌だ。おい!松島!いい話しを聞かせてやる。俺は東京管区長に昇進して、本省に異動になる。ただ、お前が片目を潰したことは絶対に許さん!!それまでに、絶対発狂させてやる!そして、一生この地下牢にいるのだ!」巡察官の訪問の為に、一年分の垢を落として身体をきれいにしてやろうと、加圧消火ホースを持って来させ、激しく、ナミに水を浴びせ掛けた。水流により呼吸も出来ず激痛呻くナミ。
   巡察官(戸浦六宏)の歓迎式典が行われている。女囚たちの楽団が演奏する。巡察官は郷田に、凶悪犯たちをよくこれだけ大人しくさせたものだと言って、本省の東京矯正管区長に栄転しても、更に囚人たちの更生のために尽力してほしいと言った。その時、女囚たちが、連れられてきた女を見て、小さなつぶやきが生まれ、次第に広がっていった。松島ナミ、マツ、さそり…。度重なる逃亡歴、最後には地下牢に繋がれ、誰も姿を見ないまま一年が経った。女囚たちの間では伝説化されているのだ。1年間地下牢で横たわっていたナミは、一人で立っていることも出来ない。
    巡察官ナミにも「罪を償って、早く社会に復帰してください。」と声を掛けた。その時、立つことも出来ない筈のナミが想像を絶する跳躍で、隠し持った鋭利に尖らせたスプーンで、郷田の残った方の目を刺そうとした。掛けていた眼鏡にあたり、頬を傷つけただけであったが、巡察官は、恐怖のあまり腰を抜かし、失禁する。ズボンから床を小便の水溜りを広げた。大人しくしていた女囚たちは、嘲笑し騒いだ。巡察官を取り囲み、ズボンを、服を脱がす。今まで殊勝に演奏をしていた女囚楽団も、ジンタを演奏する。面目を丸潰しにされた郷田は、看守たちに指示をし、威嚇射撃をさせると、「絶対許さん。全員懲罰!!!!」と叫ぶ。
   炎天下の中、採石場で、石を引かされる女囚たち。ナミは、キリストのように、十字の大きな木を背負わされている。その光景を見た郷田は、「沖崎!!!あれでは駄目だ。松嶋ナミは、どんな懲罰も効かん。耐えるマツの姿は、女囚たちに神格化させるだけだ。女囚たちに、松島もしょせん女だと思い知らせてやる。こうするのだ。」と言い。沖崎(室田日出男)に命じて、茶色の服を着た4人の看守を集めさせ、彼らにストッキングを顔に被らせて、ナミを輪姦させる。辻が、最初に圧し掛かると、ナミは顔を食い千切ろうとする。しかし、他の男たちに取り押さえられ、次第に遠い目をするナミ。その姿を見る女囚たちの中には、涙を流す者もいる。
   法務省と書かれた黒く塗られ、窓もない囚人護送車が何台も、採石場から刑務所に戻っていく。助手席に座る辻(小松方正)は、「あんなハクいスケを抱けるとは、今日はヤリ得だったぜ。」と舌なめずりをしている。護送車の中には、ナミを含め7人の女がいた。リーダー格の大場ひで(白石加代子)、及川君代(荒砂ゆき)野田朝子(伊佐山ひろ子)、我妻春江(八並映子)、安木富子 (賀川雪絵)都ローズ(石井くに子)。大場や野田が、「いきがりやがって!!」とナミを蹴り始めると。都(以降、愛称のチビを使用)を除いて全員がナミに暴行する。
   失神したナミを死んだと思って、チビは、「マツが死んだ!!!」と半狂乱になる。運転席側の壁をガンガンなぐり喚くのに気が付いた辻たちが、車を止め、荷台の鍵を開け覗く。奥でナミは倒れている。近づいた辻に、突然起き上がって、手枷についた鎖で首を絞めるナミ。銃を持った尾形には、大場が飛びついて銃を取り上げる。7人の女たちは、逃亡した。
郷田、沖崎、古谷(堀田真三)が見つけたのは、横転して燃え上がるトラックと、全裸で、股間を丸太で串刺しにされた辻の死体だった。
    7人の女囚たちは、荒野を走り続けた。無人の部落を見つける。3匹の野犬を追い込み、焼いて喰う女囚たち。ナミは黙って、竹を細かく裂いている。大場ひでがナミを睨み「何を見ているんだ?!どうせ、どうせ、あたしゃ、人間の顔(ツラ)してねえよ!ケダモノだよ! 夫が私許せなくて、そいつの血が流れているガキを二人殺したんだ!! 見てみろ!」囚人服を捲りあげると、腹に大きな縫い跡がある。「稚児を鍋で煮て殺し、さらには腹の中の胎児を切腹して始末したんだ!!」連れ子いびりの男を殺した及川君代、不倫相手の妻を毒殺した色情狂、我妻春江、レズビアンの放火魔、野田朝子と、売春婦の安木富子、てて親殺しの都ローズ・・。
他の女たちも、不倫相手の妻を殺害したり、凶悪犯罪を重ねた不幸な女たちばかりだ。突然、風が吹き、あばら屋が倒れ始める。
    松明に火を付け、部落の外れまでいくと、1つのあばら屋が解体する。中には、包丁を手に震える老婆(田中筆子)が座っている「恨んでやる・・殺してやる・・・」低く呻いている。「化け物だ!」「こりゃ、姥捨てじゃねえのか?」
   老婆は、ナミに出刃包丁を残し、枯葉の中に消えた。
    犬を連れた刑務官たちは、無人部落を突き止めた。しかし、一足違いで、女囚たちには逃げられ、哀れ、犬はナミがつ作った竹のギロチンの罠に掛って死ぬ。
    走り続けた女囚たちは、ようやく山を下り、街がもう少しのところまで辿り着いたが、夜になるまで、山小屋で時間を潰すことにする。しかし、息子会いたさに、及川君代は無断で山を下り、息子を育てている両親の家に行く。
   しかし、既に沖崎(室田日出男)と?(三重街恒三?)の二人は、先回りをしていた。仲間の居場所を白状しろと、二人は、泣き叫ぶ子供を放り投げ、君代をいたぶる。沖崎は、自分が連絡に行くので、君代を尾行するように命ずる。しかし、君代の態度が気になり尾行していたナミは、男を捕まえ、包丁で脅しながら山小屋に戻った。
    ぶっ殺してやると大場ヒデがライフルで撃とうとすると、揉み合いになり、暴発し、我妻春江の腹部が血に染まった。沖崎たちが、山小屋に着くと、中には惨殺された仲間が逆さにつりさげられていた。
   その頃、観光バスに『若い正直の会』の一行が温泉旅行に行くところだった。酒の入った若い男たち(小林稔侍、高月忠、伊達弘)は、やりたくてしょうがない。中年の男は「今の若いやつらは可哀想だな。俺らの若い頃は、
行軍中にやりたくなったら、近くの女を攫って、強姦し放題だった。背負った飯盒が、腰の動きに合わせてカタカタ言ったもんよ!!」
たまらなくなった男たちは、バスガイドに触りまくり。
   渓谷を走る女囚たち。チビが河でパンツを下し、小便をしている。ふと見ると、観光客の男児2名も立ち小便だ。「おねえちゃん!どこから来たの?」「悪いオジサンたちから逃げて来たんだ」
   しかし、バスの若い男3人は、チビを見つけ、輪姦してしまう。悲鳴を上げるチビ。滝の水が赤く変わった。チビの悲鳴を聞いた女囚たちが男たちを追う。

   走る観光バス。女囚たちにバスジャックをされている。

田所(佐藤京一)鳥居(安藤三男)風間(久地明)落合(林宏)稲村(宮地謙吉)警官(相馬剛三)若い女(笠原玲子)

   74年東映京都中島貞夫監督『ジーンズ・ブルース 明日なき無頼派(16)』

   夜の空き地、早川(室田日出男)に命じられて穴を掘るチンピラ、片桐次郎(渡瀬恒彦)。近くに車が走って来て停まる。「次郎!来たぞ!早く掘れ!!」運転席から石松(川谷拓三)が降りて、後部座席から本郷(内田良平)が中川(北村英三)を引き摺り下し「中川さん・・・俺たちだって、あんたに恨みはないんだ。でも借り過ぎですよ。俺たちも金貰っちまったから」スコップを持った早川が殴りかかる。「助けてくれ!!金ならやる!!お願いだ!マリー!!」マリー(加納えり子→橘真紀)「私も分け前くれるのんでしょうね?だから誘い出すの手伝ったんだから」本郷「ああ、こいつを埋めたら、次郎も埋めるぞ。分け前は多い方がいいからな」!」逃げる中川を追いかけ回す早川、石松。
   スナックでゴーゴーを踊る女たち。挿入される新聞の紙面。女たちを、冷めた眼差しで眺める聖子[ひじりこ](梶芽衣子)。男の客(北川俊夫)が入って来て、金を出し「ママ!奥いいだろ」と声を掛け、勝手知ったようにスナックの奥に入って行く。サングラスを掛けたマスター(菅貫太郎)がレジを開け、札を掴んで「出掛ける・・今日は帰らない・・・」出て行く。
  しばらくして、先ほどの男が「ママ。一人足りねえんだよ」と誘うが、聖子は「そんな気分じゃないわ」と冷たく断る。暫くすると、一人の和服姿の年増の客(葵三津子)が、店に入って来て「マスターに聞いて来たの。退屈だから仲間に入れて」と奥に入って行く。店の電話が鳴った。聖子が受話器を取ると「今、和服の女が行っただろ!あいつ金持ちの人妻だ。お前好みのいい男は来たか?今日はやっぱり帰らない」受話器を置く。奥では、乱交が行われている。
  再び夜の土手、殴り殺される中川。本郷の懐から紙包みが落ちる。それを手にした次郎は、中身を見て「これだけありゃ・・・」次郎を殺そうと近付いていた3人は、襲いかかるが、必死に走って逃げる次郎。本郷たちの車に飛び乗って土手を走り、遠くなる車を悔しそうに本郷「クソっ!!必ず取り返せ!!」
  聖子はカウンターにあった車のキーを手に取り、レジを開け残った札を手にすると、店の有線のチャンネルをいきなり軍歌に変える。驚いて顔を上げる客を残し店を出て、車を出す。人気の無い土手沿いの店を飛ばしていると、脇から次郎の載った車と衝突する。
  「やいやい!!何しやがるんでえ」と降りて来た次郎は、聖子を見て、その美しさに少しビビリながら、「金は持っているんだ。俺は、今人一人ばらしてきたところなんだ。」と粋がって、煙草に火を付け、マッチを捨てると、追突で漏れていたガソリンに引火して、2台の車は大轟音とともに爆発する。それを眺めていると通りがかった車から男(福本清三)が「事故だ!!」と降りて来た。その車を盗んで発車しようとした次郎は男を轢いてしまう。男が死んだと思いこんだ次郎は、サイレンが聞こえて来たので、慌てて2万円を男の懐に突っ込んで車を出す。
  「俺は、片桐次郎。おめえの名前は?」聖子は答えない。「そうだ!何か喰おうぜ!!」レストランに入り、食券売り場で「ビール!!それと、ここで一番高いもんは何だ?」「神戸牛のビフテキです」「じゃあ、それを二つ!!」

   
主題歌

百合子(堀越陽子)瀬川(川浪公次郎)堀田(山本麟一)豊子(丸平峰子)ウェイトレス(美川麗子)ハンター(曽根晴美)スタンド店員(奈辺悟)警官(山田良樹)運送会社係員(畑中伶一)丹後半島。映画「スティング」風の帽子とチョッキ。

2011年8月3日水曜日

1勝2敗。

阪本順治監督『大鹿村騒動記(12)』

南アルプスの山間の村。大河原町のバス停に、バスが停まる。運転手の越田一平(佐藤浩市)が、先に降りて老婆の手助けをする。「ばあちゃんいくつになったの?」「97歳です」「婆ちゃん、今度薬持ってきてやるよ」「ありがとうございます」その後に、茶髪の若者。更にサングラスを掛けた年配の男女がおりる。
一平、二人を目で追う。橋の上でサングラスを直す二人を見て、「あれ、治さんと、貴子さんじゃないか・・・」
橋の上の二人。「善ちゃん!!懐かしい!!」「俺は善じゃねえ。治だって・・・」無邪気に笑う貴子(大楠道代)と、途方に暮れる治(岸部一徳)。
バスを降りた茶髪の若者が地図を見ながら歩いていくる。その先に「ディアイーター」と白地に黒く書かれた看板を見つけて、うなずく。小鹿が2頭入った檻の中にいるテンガロンハットを被った男に声を掛ける。男は、歌舞伎のせりふらしいものを喋っている。「すみません・・・」「何だ?」「その鹿食べちゃうんですか?」「小鹿に気がつかずに母鹿を撃っちまったんだ」「長野のタウン誌に」「ああアルバイト」テンガロンハットの男は風祭善(原田芳雄)。シカ料理屋の主人である。「僕、働きたいんです」「若い奴はつづかねえぞ。ここには若い奴なんていねえ」「何にもねえぞ」「ハァ、テレビもめぇ、ラジオもねぇ。車もそんなに走ってねえ。おら、こんな村やだ~、おら、こんな村やだ~。でも芝居はある。」「僕、自分のことを誰も知らないところで働きたいんです」「名前は?」「大地です」「下の名は?」「雷音です。雷に音」「立派な名前だな。芝居をやれ。役者をやらねえ奴は、嫁の来てもねえ」しかし、善は、一人で店をやっているようだ。

村内放送のアナウンスをする村役場総務課の織井美江(松たか子)。「本日、午後五時半から役場2階の会議室でリニア新幹線に関する公聴会を開催します・・・・」

大浴場に、治と貴子が入っている。入り口から覗いている大塩館の主人山谷一夫(小野武彦)。「おい、やっぱり貴子じゃねえか!?」「覗きはまずいですよ」「入ってきた時は、よくわからなかったから確認さしたんだ。善は知ってんのか?」「まずいでしょ」「まずいってたって、知らせねばもっとまずいだろ。でも、何で今頃帰って来たんだ?」「俺だって知らないですよ」
そこに、善たちがやってくる。
役場の会議室「んだから、リニア新幹線が走れば、若いもんだって帰ってくるから」土木業を営む重田権三(石橋蓮司)。「農業を捨てる奴が増えるだけだろ」白菜農家の柴山満(小倉一郎)「白菜農家が!!」「白菜農家を馬鹿にしたな」「まあまあ、二人とも落ち着けって。芝居の練習しよう」食料品屋の朝川玄一郎(でんでん)。「だって、東京と大阪が50分だ!!50分!!な、美恵だってうれしいだろ」「わたしは・・・・」表情の曇る美恵の彼氏の?は、東京に行ったきり、戻って来ないのだ。「でも、ここに駅なんか出来る保証ないんだろ」「このあたりは、糸魚川静岡構造線の大断層帯が走っているし、難しいと思うよ」「リニアって、線路はあるのか?」間の抜けた質問をする一平。「リニアだから!!!」「村長はどうなんだ?」権三。「私は、みなさんのご意見をまとめさせていただいて」「リニア新幹線の開業は、2027年。みんないねえんじゃないの?芝居の練習すっぺ」一夫。「そうだ、まずは芝居の練習だ」と話を切り上げ、立ち上る善。

舞台上で練習をする村人たち。題目は、大鹿歌舞伎の「六千両後日文章 重忠館の段」源頼朝役の玄一郎、台詞に詰まる。畠山重忠役は権三。道柴役は女形の一平だ。主人公の悪七兵衛景清役の善に、満の三保谷四郎国俊が斬りかかる。しかし、どうも上手く息が合わない。芝居まで、あと5日しかないのだ。更に、満と権三は、リニアのことで喧嘩になり、満はもう辞めると言い出した。舞台から、貴子と治の姿が見える。「まずい!!何で来るんだ?!」と一平と一夫。18年ぶりに現れた妻の貴子と駆け落ち相手で、友達の治を見た善は絶句し、一度舞台の幕を閉じ、再び幕を開けてから、二人に声を掛ける
「何で?!」

善の家の前、「鹿牧場はどうした?」「お前たちが居なくなったから、断念したんだ」「俺が困った時に、相談に乗ってくれたお前がいなくなったから、困ったんだ。貴子と俺が喧嘩した時に仲裁するのは、お前だったし、俺とお前が喧嘩した時に、中に入るのは貴子だっただろ。だから、本当に困ったんだ。」
二人をよそに、家の玄関にスタスタと入っていく貴子。「?」「記憶がどんどんどん無くなっていくんだ」「えっ?」「俺のことも、善と間違えている。どうしようもない。だから返しに来たんだ」「だから返しに来たって?!」治を殴る善。「いてえなあ」

   原田芳雄の遺作という看板は余計だ。役者も揃って、このところ残念な感じの作品も多かった阪本順治監督も面目躍如、じゃなかった名誉挽回。笑えて、少し泣けるいい映画。こういう90分の尺の丁度いい、普通の映画が少なくなった。


  宮崎吾朗監督『コクリコ坂から(13)』
  朝目をさます少女、松崎海。身支度をして、階段を降りて、台所、お釜のお米の水加減を確認して、マッチでガスに火をつける。コップに水を汲み、写真立ての前のコッブと取り替え、花瓶の花を直す。
庭に出て、信号旗を揚げる。台所に戻り、フライパンでハムエッグを作りながら、キャベツの千切りを作る海。
「広小路さん」



   スタジオ・ジブリのブランド力で、劇場は入っているけれど・・・。うーん。もう一つだなあ。日活の青春映画を時代考証の参考にしたらしいけれど、もっと本数見てほしかったなあ。

     デイビッド・イェーツ監督 『ハリーポッター死の秘宝PART2【3D】(14)』
 3Dらしく奥行きあったのは途中まで(苦笑)。PART1と2を分けて公開したのは、制作日程の問題だったのかあと思う。何だか物足りない。ハリポッターだけは観てきたけれど、これで完結というのは・・・。

2011年7月10日日曜日

各所にご迷惑を掛けている言い訳。

  ずっと住んだ部屋の更新を期に引っ越しを決めた。平成5年入居ということだから、18年だったのか。2週間前の引っ越しは困難を極めたが、友人や学生の手伝いのお陰で、昨日、最後の粗大ごみ回収とブラウン管テレビの回収で終わった。しかし、前の部屋から徒歩3分の新居には100を超える段ボールの山のままだ。隣近所のご挨拶にも伺えていない。更に、18年選手の洗濯機の給水ホースが、どうやっても激しく水漏れして、洗濯も出来ない。昨夜、近所の銭湯に洗濯を兼ねて出掛けると、改装中で、8月まで銭湯も入れないことが判明した。
   元の会社の1年後輩が3年の闘病の末、7月2日に亡くなった。会社や友人にも一部の人間にしか病気のことを伝えず、最後まで出社して仕事を続けていたのが、彼らしい。出社が辛くなったとメールを貰い、病院に何度か見舞いに行ったが、仕事や会社の休みのことを気にしていて、亡くなった日に、自宅にお邪魔したら、前日も仕事の問合せのメールを息子に打たせていたと聞いて言葉が詰まった。通夜、告別式は7日、8日だったが、7日の夜遅くにしか参列来なかった。5月下旬から元の会社からイベントホールの立上げを業務委託を受けていて、プレオープンが7月7日、8日という2日間だったからだ。この仕事を受けた時に、一番喜んでくれた一人が彼だったから、仕事をきちんとすることが供養だと思いながら、通夜・告別式に、随分沢山の弔問客が来たと聞いて、一緒に彼のことを話したかった。今日、少し涼しくなったら、荻窪の彼の家に、自転車で行って、お線香を上げて来よう。
  

2011年3月18日金曜日

facebookから

 明日は計画停電回避か。明日は暖かいからなのか、企業が休みだからなのか。しかし、何だか各家庭での節電はあまり大きな影響がないということなのか?この後に及んで、東電の各事業所が休みだからということはないよな。福島の原発では、必死の作業が続いているわけだし。
 万が一、この3連休計画停電が回避されるのであれば、発電量は夏場のピークへの余裕はないにせよ、原発の有無が、現代の快適な生活か敗戦後の困窮生活かという二者択一の議論ではないような気もする。保温便座付きウォシュレットトイレや、オール電化の生活は捨てなければならないかもしれない。ウォシュレットが無くなると、日本人の脆弱化した肛門はしばらく厳しいだろうな。
  しかし、エアコンや冷蔵庫、TVなど家庭での省電力化は、皮肉にもこの数年のエコポイントでかなり進んだことだし、企業も生産拠点のかなりを海外に移している。国内産業の空洞化で下がった産業界での電力需要を補うための、家庭でのオール電化。そう思うと、あの大量の広告出稿も頷ける。ガスパッチョにも頑張って貰って、電力一本被りを転換することはできないだろうか。
 それこそ、日本のマスメディアが恐れているタブーかもしれない。(23:00)

  夕方近所のスーパーに行くと、生鮮食料品以外、棚がカラ。生鮮食料品買えよ!!という感じ。牛乳と豆腐と納豆が本当に無い。だったら"豆乳”の方が長持ちもするしいいのになあ。でも、こんなに物がないスーパーを見ていると、母親たちの世代は、自分の息子や娘の家庭も困っているだろうと、あるだけ買ってしまうだろう。単純に自分の家に溜めこむだけじゃないと思い始めた。全ては、スーパーなどの物不足を煽りたてるメディアが元凶じゃないだろうか。近所にあるおばあさんがやっている豆腐屋に行ったら、何でもなく普通に豆腐が買える。そういうことなんだなあ。(20:40)
 
  菅さん!!長くてくどい!!何を言いたいんだ!!具体的な一言と大丈夫と、目を見て言ってくれ!!会見場にいる記者クラブの人じゃなくて、テレビの前の国民だ!!テレビ中継途中でCMに(涙)。俺も喋りが回りくどくて、分かりにくいと、学生にいつも言われているのだ・・・。(20:30)

  どうでもいいけど、警視庁武蔵野署から処分保留で出て来た。これって刑務所じゃないから出所でもないし、保釈でもなくて、起訴できなかったということだ。海老蔵といい日本のメディアは視聴率と発行数が稼げるうちは褒めるか吊るしあげるかして直ぐに忘れる。しかし大手事務所や大クライアントはタブーだ。まあ小向の場合は、あれだけ大騒ぎする必要は全くなかったということだ。  小向美奈子が出所 21日ぶりに (20:00)

ああ、NTVで「ダイナミックプロ野球!25日開幕です」というSPOT入ってしまった。原監督たちのせいじゃないんだけど・・・。(19:40)

午前中、外苑前スタバで打合せの後、粥屋喜々に行く。客誰もいなく暇で暇でと言っていたが、私の後立て続けにお客さんが入り、俺のお蔭だと、胸をはるが、店主の後輩は全く有り難みを感じていないようだ。昔から失敬な奴だ(苦笑)(18:45)

しかし、その後輩が言った言葉「mさんのウチは何年か前の集中豪雨で床上浸水して、床にあったもの全て駄目になった。今度は高いところに置いておいたものが落ちただろうから、真ん中に置くしかないんです」確かに羹に懲りて鱠を吹くとはよく言ったものだ。

知恵があるものは知恵を!体力のあるものは力を!金があるものは金を!何もないヤツは元気を出せ!!松山千春だったかな?よし、俺は元気を出す!!(9:30)

切通理作さんのtwitterで、radikoでは、音楽を除外して配信していると言う。せっかくjasracが被災地の使用料未徴収を決めたのだから、音楽を流せ!!(9:10)

どう考えても、セリーグ開幕強行は納得いかない。それも東京ドーム。戦後復興のシンボルとして、夢よもう一度であれば、せめて関東での開催は、屋外球場でデーゲームでやり、チャリティをやれ。(8:45)

2011年3月9日水曜日

今日は日本の悪魔を見た。

朝イチで、大手町のクリニック。糖尿病の経過観察。数値は体重と肝臓系以外は改善。

テアトル新宿で、ようやく、園子温監督『冷たい熱帯魚(8)』
スーパーマーケットで、冷凍食品やカップ味噌汁などを乱雑に籠に放り込む女(神楽坂恵)。帰宅し電子レンジに放り込み、スイッチを押す。カップ味噌汁をお椀に移す。女の名は社本妙子。夫の信行(吹越充)、娘の美津子(梶原ひかり)と3人で、食卓を囲む。会話のない夕食。漫画雑誌を見ている美津子。美津子の携帯が鳴る。「オレオレ」「あー」「もう店の前にいるよ」「じゃあ直ぐ行くね!!」美津子、店を通って外に出る。前には、悪趣味にペイントされたムスタング。
妙子乱雑に、食洗機に食器を突っ込みスイッチを押す。ダイニングの隣の和室のラブチエアに並んで腰を下ろしテレビの安っぽいメロドラマを見る夫婦。
信行、妙子に手を伸ばし、抱き寄せようとするかが、拒まれる。「あの子がいつ帰って来るかわからないから」妙子、店の前で、寒そうにタバコを吸う、激しく雨が降っている。店の看板は社本熱帯魚店とある。信行、電話が鳴っていることに気がつき妙子を呼ぶが外にいる妙子には届かない。
  
   魂が揺さぶられると絶賛され大ヒット中、今年の邦画で一番期待が大きかった映画。ただ、40年近くエログロナンセンスの映画を見続けてきた私は心がねじ曲がって汚れてしまっているのか、「身じろぎも出来ない」「あまりのエグさに退場者続出」という感想は全くない。しかし、それ「冷たい熱帯魚」を評価しないのではなく、昨年の「告白」「悪人」よりピカレスク映画として、かなり面白かった。「悪魔を見た」とどっちが好き?と聞かれると少し迷う。あとは、ラースフォントリアの「アンチクライスト」だな(苦笑)

   青山一丁目のレコ ード会社で打合せ、好反応。

   京橋フィルムセンターで、よみがえる日本映画
   56年東映京都内田吐夢監督『逆襲獄門砦(9)』
    雪山猟師の親子が歩いていると、雪を掘り返している猪を見つけた。息子の二郎(植木基晴)に音を立てぬよう合図をして、照造(片岡千恵蔵)は、弓を引く。銃声がしたが、矢を二本射って、猪は倒れた。二郎が駆け寄ると、叱責する侍の声がする「こら!!何をする!!猪を仕留めたのは手前だもだ!」「違うやい!とうちゃんだい!」「こちらにおわするのは、この度天領の代官に着任された公儀の脇群太夫さまだ」伴侍は威圧的に凄んだ。案内の猟師2人は、猪を改め、弾が当たっていないことを告げたが、代官の機嫌を考えて「照どん、手柄を譲るんじゃ」「それがええ」と照造を説得しようとした。「待て!!下賤から施しを受ける群太夫ではないわ」と脇群太夫(月形龍之介)は切り捨てた。
    猪を背負った照造と二郎が山を降りてくると、和平次(高堂国典)おとき(松浦築枝)夫婦が畑仕事をしていた。「あっ!じいちゃんだ!!じいちゃ~ん」「わっはっは二郎」「じいちゃん、でっかい猪とったぜ!」照造「じい、寒いのに精が出るな」「お前こそ。今年は何頭仕留めた?」二郎指を折りながら「1頭、2頭、3頭・・・4頭、5頭・・・・6頭だ!!!」「なあ二郎、とうちゃんに何を買ってもらうだ?」「米に・・・、味噌に・・・鷹の矢羽根をこうて貰う!!」「照どんよかったな」その時あぜ道を馬が駆けてくる。馬に乗っているのは、平田辰馬(伊藤久哉)だ。実家の神社に着くと、父親の神官平田信胤(水野浩)に声を掛ける「父上!!いよいよ薩長に倒幕の勅命が思し召しとなりました」「そうか、早く姫にお伝えするのじゃ・・・。お姫さま!!辰馬が戻りましてございます」美鈴姫(高千穂ひづる)「入るがよい」平田鶴乃(八汐路恵子)「辰馬!お姫さまが先ほどからお待ちじゃぞ」「薩長に倒幕の勅命が思し召しとなりました」美鈴姫「中納言様よりの密書を、父上大殿にお伝えするのじゃ」「姫には、さっそくお帰りあそばされたく思いまする」
   天領地に隣する江州野沢藩城中、藩主野沢右亮介(清川荘司)「あい分かった!倒幕に賛同する書面を、姫が直々に持って行こうというのじゃな」「父上!!美鈴、京に行って参りますわ。辰馬、一緒に行っておくれ!」「はっ!!命に換えましても」
   天領の街道を、「幕府御用」の旗を下げた長い行列がる。照造と二郎たちは、小休止している一団の中にいる。「おとう!!こんな沢山の荷物、どこへ持って行くんだ?」「京に持て行くっちゅうだ」しゅっぱ~つ!!と声が掛り、大きな荷を背負い立ち上がる照造。
   その時五騎の馬がすれ違い、代官所へ向かった。脇群太夫たちである。代官所につくと、門前に多くの侍が土下座をしている。草鞋を脱がせた群太夫に前任者大場主膳(河部五郎)が「では、引き継ぎを」群太夫「いや、引き継ぎは無用!さっそく大倉に案内してもらおう」蔵の中に山のように積まれた米俵。「ざっと五百俵はあるな」「いや・・これは飢饉などの折に、領民に配る蓄えでして・・・」「いや無用!!全て京に送るぞ」世はまさに、勤皇、佐幕の対立激化する幕末の動乱期。京二条城には徳川慶喜が上洛し、薩長連合軍と一色即発の事態にいたっていた。

大庄屋平田辰右衛門(薄田研二)ふく(毛利菊枝)芹沢采女(有馬宏治)殿村雄之進(加賀邦男)瀬川三郎兵衛(吉田義夫)内藤新助(楠本健二)乾文五郎(加藤嘉)板倉帯刀(市川小太夫)久兵衛(梅沢昇)善助(村田宏二)甚兵衛(高松錦之助)おゆき(戸田春子)彌七(片岡栄二郎)仙吉(江原真二郎)仁平(玉島愛造)五郎作(沢田清)しづ(赤木春恵)平作(葉山富之輔)坂本(百々木直)勘兵衛(山口勇)市兵衛(尾上華丈)

スイス独立の英雄ウイリアムテルの翻案。『当時ハプスブルク家は、神聖ローマ皇帝アドルフの時代に強い自治権を獲得していたウーリの支配を強めようとしていた。ヘルマン・ゲスラー(ウーリのアルトドルフにやってきたオーストリア人の代官)は、その中央広場にポールを立てて自身の帽子を掛け、その前を通る者は帽子に頭を下げてお辞儀するように強制した』の帽子の代りに、代官が上様より拝領された“陣笠”、息子の頭の上の林檎の代りに蜜柑。終盤、領民たちが立ち上がり、代官を追い詰める一揆のモブシーンは圧巻。凄いなあ。当時の日本映画の凄さを思い知らされる。また月形龍之介が悪代官を演じているので、類型的ではなく、能吏で尊大な大物感が出ている。やはり内田吐夢だな・・・。

  


   東銀座で、無門塾。ずいぶん久しぶりの参加。リーダーをしている高校同期のIが来週から福岡に転勤してEVを作るから送別会がわりに来いと呼ばれたのだ。確か、我々の同期に自動車メーカーのエンジニアが何人もいた筈なので、放送機器やデジタルサイネージをやっていた人間がこれから車のベンチャーの役員をやる時代なのだと、確か「社長島耕作」で読んだ話しを思い出す。
   とはいえ、今日の講師はまったく関係なく、不登校、高校中退者を支援するフリースクールの「学力会」を運営している杉浦孝宣さん。現在日本国内で不登校(小中学校)12万人以上、高校中退者が6万人以上、また高卒就職後1年以内での離職率が70%というショッキングな話しを次々聞く。小学生にさえ生きにくい世の中なんだなあ。

2011年3月6日日曜日

花粉日和。

  昨日、今日とクシャミと鼻水と目が痒く、駄目過ぎて引き籠り。アレグラ朝晩1錠づつでは駄目なのか・・・。