朝イチで、3月の自宅居酒屋について、facebookにアップしつつ、メールでも同時発信。
渋谷でN氏と待合わせ、渋谷のレコード会社にトレジャーブックのプレゼン。その後別れ、青山のレコード会社に。こちらはかなりの好感触。今日は、元の会社の友人からメールをもらったり、元同僚に久し振りに会ったり、人の縁のありがたさを痛感する一日。
2011年3月1日火曜日
2011年2月28日月曜日
「悪魔を見た」を見た。神と悪魔の戦いを見た。
朝、通勤時間帯に地元西荻駅で人身事故あり。ホームに現場検証のチョーク跡が…。こんな時間に出掛け、通勤に迷惑がかからぬ中年フリーターの自分だからの感想だろうが、どんな人だったんだろうと考えると切ない。
元会社に顔を出し、独身美人OLに惣菜差し入れつつ、人から頼まれていたSHANTIの音資料預かる。
六本木シネマートで、
キム・ジウン監督『悪魔を見た(5)』
夜、雪が降っている。フロントガラスを間欠ワイパーが動いている。一度警告灯が点滅するパトカーとすれ違った後は、ライトに映るのは、ガードレールと枯れ草と山肌だけだ。一台の白いステーションワゴンが停止している。
中で若い娘チャン・ジュヨン(オ・サナ)が電話をしている。「今日神父さまと会ったの。とても素敵な教会だったわ。ああいうところで結婚式を挙げたいわ…」車に近づく男の影、ガラスを叩き「パンクですか?」「ええ、でもレッカー車を呼びましたから…」「雪道たがら時間が掛かるだろう。タイヤを見てこよう」返事も聞かずに後輪を見に行く男。娘の電話の相手、国家情報院捜査官のスヒョン(イ・ビョンホン)、ホテルの一室で同僚たちとスタンバイ中だ。「断ったのに、タイヤを見るって!?しつこく言ってるのはおかしいんじゃないか。あっ、ちょっと待って…、これから仕事なんだ」ドアを開け「このままで!~♪愛は~甘くて~母のように~♪えっ!?タイヤを交換するって?毎年誕生日が仕事でゴメン!?」電話を切るスヒョン。雪の中、「これ、完全に潰れているよ」ジュヨンきっぱり「ありがとうございます。でもレッカー車を待ちます」男は車に戻って行く。黄色いバンには、「塾生」「送迎車」
と描いてある。何故か動かないバンに、不安げな表情のジュヨン。
突然大きなスパナでフロントガラスを叩き割る男。逃げようとするジュヨンに襲いかかる男。激しく抵抗するジュヨンの顔を殴り続ける男。
フロントガラスが割れたステーションワゴンから、気絶したジュヨンを引きずっている男。雪の上には、大量の血痕がある。男の車が動き出し、残されるステーションワゴン。
ビニールの袋を開ける男。中には全裸で血だらけのジュヨンが入っている。腕に鎖を捲き、包丁を選ぶ男。ジュヨンが衰弱しきった小さな声で「ちょっと・・・、ちょっと・・・、待って・・・・・・・・・どうしても殺す・・ん・・・・・です・・・・・か・・・・・」「なぜ」「わたし・・・・お腹に子供がいるんです・・・・助けてください・・・・・お願い・・・・・・・・」包丁を振り下ろす男。
物体を解体するように作業する男。もちろん、少し前までスヒョンの肉体だった肉塊。婚約指輪が転がり落ち、排水溝に落ちる。床に水を掛け、床をモップでこする男。一仕事終えたように、平然とゴムカッパを、ゴム手袋を脱ぐ男・・・・。
枯れ草を叩きながら河原を歩く子供。黒いビニールを見つけ、棒で拾い上げる。中を覗き、「ドンス兄ちゃん!!!」「何だ?」「早く!こっちに来て!!!」焚火をしていた二人の男の子が駆け寄る。
同じ場所で夜になっている。河原を、川の中を捜索する警官たち。100人を超える警官が動員されていた。元上司のチャン(チョン・グックァン)が近寄って来るのを見て、凶悪犯罪課のオ課長(チョン・ホジン)「どうしてここに!?家で報告を待っていて下さいと言ったじゃないですか」「わが娘はどうした!?」そこに、スヒョンも駆け付けてきた。取材陣や警官で大騒ぎになっている。
川の中を探していた一人の警官が、水中に漂う黒髪を見つけた「チョ刑事!!!」黒髪がついた丸い球状の物体。思わず、腰が引ける二人、鑑識を呼ぶ。オ課長が部下に叫ぶ「チャン班長を頼む!!」しかし、チャンは「ジュヨン!!」と叫んで駆け寄った。フラッシュが焚かれる中、取材陣とそれを遠ざけようとする警官たちでもみくちゃだ。段ボールを抱えた鑑識官が突き飛ばされ、段ボールの中の頭部が転がりだす。凍りつくスヒョン。周りの騒ぎが遠くなっていく・・・。
山の中の斎場、崖の上にあるベンチの上に、死んだジュヨンの父、チャンが座り込んでいる。そこに礼服姿のスヒョンがやって来て、隣に座る。チャン「天が助けてくれたんだ。でなければ遺体は見付からなかったろう」「お義父さん・・・」「許してくれ・・・わたしは、30年間重犯罪(凶悪犯罪)の刑事だったのに、娘を守ってやれなかった・・・」煙草を吸おうとするチャン「お義父さん、煙草はやめて・・・」「すまない・・・ほんとうに・・・すまない・・・君にも・・・ジュヨンにも・・・」泣き崩れるチャン。二人の後ろにコーヒーを両手に持った、ジュヨンの妹セヨン(キム・ユンソ)が立ち尽くしている。
火葬されるジュヨン。彼女の友人たちが号泣している。スヒョン「ごめんよ。約束していたのに・・・。約束する。君の苦しみを犯人に倍にして返してやる。泣きながら遺影に誓う。
国家情報院で上司を前にしているスヒョン「で、どれくらい?2か月くらい休むか?」「半月もすれば戻ります」「わかった、手続きをしておくから休んで来い!!」部屋を出て行くスヒョン。上司の二人が話している「婚約してから1ヶ月足らずで、こんなことになるのか・・・」「ひどい世の中だ」
情報院の地下駐車場。車の中にいるスヒョン。後輩が回りを気にしながらやって来る。封筒から小さなものを出す。「これが、GPSとマイクが内蔵されたカプセルです」「ありがとう」「これは別の部署から、こっそり持ち出したんですから、何かあったら、僕だけでなく先輩も大変なことになりますよ」「大丈夫だ」
チャン家、チャンが手配書をスヒョンに見せている「警察は、その4人を有力容疑者と見ている」その時、妹のセヨンが帰宅する。慌てて手配書を隠すスヒョン。セヨン「お義兄さん!夕飯を、今から作ります。食べて行って下さい」「いや、もう出かけなければならないんだ」見送るチャン。
帰宅したスヒョン、壁に4人の手配書を貼り、スマートフォンで撮影をする。
4人の容疑者の一人の家の前、覆面パトカーが止まり二人の警官が張っている。「あいつ、じっとしてやがる・・・」警察無線を盗聴していたスヒョンが車から降り、裏から男の部屋の前に行き、中の様子を窺う。日本のAVを見ながら自慰をしている男。射精した途端、PCの電源が落ちる。トランクスを腰まで落としながら男が床の電源コードを探す。ふと後ろを見ると、スヒョンが電源コードを持って立っている。男の首にコードを回し、首を絞めるスヒョン。雪の中に乗り捨てられた白いステーションワゴンの写真を見せ「見覚えは?!」泣きながら必死に首を横に振る男。「そうかい・・・」スヒョンは近くの金属バッドを掴み、男の股間を強打する。失神する男。
病院に駆けつけるオ課長。部下たちから報告を受けている「えっ?自首してきたのか?2か月前の女子中学生殺害を・・、それだけではなく、数年前の女子高生失踪事件もか?!・・・」ベッドで瀕死の状態の男。凶悪班の刑事たち笑いをこらえている。恐怖にかられたままの男「た・・・助けて・・・くだ・・さい・・・」「誰の仕業なんだ!!!ハンマーであそこを潰されたなんてックックッ・・・」
バイクに乗った男を追跡する車。バイクが一時停止をすると、そのまま追突する。吹っ飛んだ男の下に駆け寄ってスヒョンは、殴る蹴るの暴行を加える。男「誰だ!?・・・」
その夜、壁に貼った手配書のうち2枚を破り捨てるスヒョン。3人目の男の写真を手にする。ギョンチョル(チェ・ミンシク)だ。スヒョンの部屋は、高層ビルの中のスタイリッシュな高級マンション。夜景にカメラがパンする。
ひと気のない停留所に、若い娘が立っている。車が近付く。あの黄色い進学塾の送迎用バンだ。女の前に車が停まる。ギョンチョル「おやおや。バスはもうないだろう。どこまで帰るんだい?ソンミンマンション?回り道ではないので、送って行こう」「いや、大丈夫です」「でも、車も通らないよ」辺りを見渡し、女は助手席に乗り込む。「塾の車なんですか?」走りだす車。ギョンチョルがしきりと、後部座席のあたりを探している。突然車を止める。不安そうな女。右手に鉄パイプを持っているギョンチョル。「これが何かわかるか?」いきなり頭を強打する。女の頭は陥没し、血が流れている。
ギョンチョルの家、殴られ暴行を受けた女の首を大きな鉄板で切り落とすギョンチョル。入浴をすませたのか、寝室で、頭を櫛で梳かし、顔にローションを塗り、ギターを弾くギョンチョル。
田舎のとある家の様子をうかがっているスヒョン。不審そうに老婆が声を掛ける「どなた?」家の中、老婆「保険金の支払いにこんなものがいるのかい?」「ご契約者と同一人物かどうか確認をしなくてはならないんです。チャン・ギョンチョルさんは、どちらにお住まいですか」「わたしは知らないけれど、孫は知っているよ。サンウォン!!サンウォン!!さっきまでいたんだけれど・・ヤンピョンだか、チョンピョンだか言った筈だけど・・・」横になっていた老人が毒づく「あんな出来そこないが保険なんてありえないね。親も息子も捨てて行ったような奴だ」老婆「そんな言い方をするもんじゃないよ」スヒョン、手配写真を老婆に見せる「これは、チャン・ギョンチョルさんですよね」「そうだけど・・・ああ、こんな恐ろしい顔になってしまったのかい」家を出ると、外でギョンチョルの息子サンウォンがサッカーボールを蹴っている。サンウォンに尋ねるスヒョン。
ギョンチョルの家、忍び込むスヒョン。ベッドマットの下などを探る。南京錠が厳重に掛けられている引き出しを抉じ開ける。中には、ギョンチョルが殺害した女たちの靴やバッグ、装飾品が入っていた。ドアの音がする。ギョンチョルが戻って来た訳ではなかった。ドアの中の倉庫のコンクリートの床は血のあとがある。スヒョンは排水溝に、血みどろの婚約指輪を見つける。これこそ、チョンジョルがここでジュヨンを殺害した証拠だ。涙するスヒョン。
入試専門塾の前、ギョンチョルが運転する黄色いバンに女子中学生たちが乗り込む。女教師「回り道しないで、必ず帰らせて下さい」バンが出発すると、警官たちが入って来る。「ギョンチョルはどうした?!」「たった今、生徒たちを送って行きましたよ」「しまった!!」オ課長が携帯で部下たちを罵っている「ギョンチョルを見失ったと?お前たち、何を見張っていたんだ!?」凶悪犯罪班の刑事たち「ギョンチョルの携帯に電話をしてください」
ギョンチョルの車には、眠った女生徒が一人だけ残っていた。塾からの呼び出しがかかっているのを見て、警察が嗅ぎつけたことにギョンチョルは気がつく。「くそ!!」
ビニールハウスが並ぶ畑の畔道に、ギョンチョルの車が停まっている。
目をそむけたくなるシーンの連続だ。ただのシリアルキラーものかと思っていたが、
そんなものではない。「悪人」の百倍濃い映画だ。「悪人」は、誰が悪人なのか、性善説、性悪説、両方から解釈できる余白を残していたが、悪魔を見てしまうこの映画は、人間の善悪、神と悪魔、神学論の世界に入って行ってしまう。神による完全なる復讐は可能か?死刑は誰の救済なのか?凡人は、ただただ神と悪魔の戦いを見続けるしかないのか・・・。
矢崎仁司監督『不倫純愛(6)』
鉛筆を削る女(嘉門洋子)。変わって、瀟洒な一戸建て住宅(本当はただの建売住宅だけど・・・)、夜から朝に変わる。表札は辰波となっている。玄関を開け主婦真知子(中村優子が出てくる。朝刊を取り、皿を手に持ち「ノラ~、ノラ~、ノラちゃーん!!」と野良猫を呼ぶ。書類封筒が地面に置いてあるのに気がつく、手に取りながらも首をかしげる真知子。
台所、真知子がたどたどしく(苦笑)胡瓜を切っている。二階から夫の辰波京介(津田寛治)が下りてくる。ダイニングテーブルに座る。テーブルの上には、ベーコンエッグ。「はい」書類封筒を差し出す真知子。「なんだい?」京介。「家の前にあったの」「開けなかったのか?」「だって気持ち悪いもん。あなたの浮気現場の写真が入っていたらやだし・・・」「ばかだな」京介が開けてみると、黄色いバラが一輪入っている。受け取った真知子「うーん、いい香り」花瓶に生けようとして「痛いっ」棘を指に刺したようだ。バラ以外には、原稿が入っている。「白と黄色の薔薇の花」岡セイジと書いてある。「岡セイジって、あのベストセラー作家の?」「創刊10周年のパーティで紹介しただろ」「あの時は随分人がいたから・・・。どういう人」「写真嫌いで有名だけど、まあもったいないほどの美男子だ。覚えていないのか」「あの時は、副編集長の西井さんしか覚えていないわ。あの人、ニヤニヤしていて、気持ち悪いんだもの・・・」
新世紀文学編集部、岡セイジの原稿を手に、正にニヤニヤしている西井。「大手出版の編集者にざまあみろと言いたいですね。さすが、編集長!あの岡セイジの連載を取ったんですから・・・」「その原稿がまだ岡セイジのものだと確認が取れたわけじゃない」「でも、編集長の家の前に置いてあったということは、ウチで連載してくれということでしょ」「ちょっと、行くか?」西井を誘い喫煙所に行く辰波。途中会った女性アシスタントに「松下くん!岡セイジ事務所に連絡してみてくれ」
喫煙所、「本当に、岡セイジの原稿ですって・・・。川島麗子が主人公ですし・・・」松下がやってくる「編集長!岡セイジ事務所、ずっと留守電なんですが・・・」
自ら岡セイジ事務所に向かう辰波。古い大理石のビルの前に、車が停まる。サングラスをかけた女が降りてくる。中に入って行く女。女のあとをついて階段を上る辰波。岡セイジ事務所という名札が架かっているドアの前に女は立ち止まる。辰波「あの・・・」「何?」「どこかでお会いしましたよね」サングラスを外す女「何か?」「岡先生にお会いしたいんですが」「もしかして、あいつ死んでんじゃないかと思って・・・」ドアの鍵を開け中に入り、机の上に気怠く、腰を下す女。「どうぞ入って」中には誰もいない「あいつ、どこ行ったんだろ」「心当たりないんですか?」「別荘に行ってみる?」
女の車に乗り山梨にある岡の別荘に向かう辰波。トンネルの前で女が車を停める。編集部に電話をする。「不思議だな、やっぱり、あなたとは初めて会った気がしません」「どういうこと?」「あたし、川島麗華」
川島澪/ナツコ(嘉門洋子)香岡セイジ/神埼/ハルヲ(河合龍之介)トモミ
多分、2011年度のベストとワーストの2本立て。
元会社に顔を出し、独身美人OLに惣菜差し入れつつ、人から頼まれていたSHANTIの音資料預かる。
六本木シネマートで、
キム・ジウン監督『悪魔を見た(5)』
夜、雪が降っている。フロントガラスを間欠ワイパーが動いている。一度警告灯が点滅するパトカーとすれ違った後は、ライトに映るのは、ガードレールと枯れ草と山肌だけだ。一台の白いステーションワゴンが停止している。
中で若い娘チャン・ジュヨン(オ・サナ)が電話をしている。「今日神父さまと会ったの。とても素敵な教会だったわ。ああいうところで結婚式を挙げたいわ…」車に近づく男の影、ガラスを叩き「パンクですか?」「ええ、でもレッカー車を呼びましたから…」「雪道たがら時間が掛かるだろう。タイヤを見てこよう」返事も聞かずに後輪を見に行く男。娘の電話の相手、国家情報院捜査官のスヒョン(イ・ビョンホン)、ホテルの一室で同僚たちとスタンバイ中だ。「断ったのに、タイヤを見るって!?しつこく言ってるのはおかしいんじゃないか。あっ、ちょっと待って…、これから仕事なんだ」ドアを開け「このままで!~♪愛は~甘くて~母のように~♪えっ!?タイヤを交換するって?毎年誕生日が仕事でゴメン!?」電話を切るスヒョン。雪の中、「これ、完全に潰れているよ」ジュヨンきっぱり「ありがとうございます。でもレッカー車を待ちます」男は車に戻って行く。黄色いバンには、「塾生」「送迎車」
と描いてある。何故か動かないバンに、不安げな表情のジュヨン。
突然大きなスパナでフロントガラスを叩き割る男。逃げようとするジュヨンに襲いかかる男。激しく抵抗するジュヨンの顔を殴り続ける男。
フロントガラスが割れたステーションワゴンから、気絶したジュヨンを引きずっている男。雪の上には、大量の血痕がある。男の車が動き出し、残されるステーションワゴン。
ビニールの袋を開ける男。中には全裸で血だらけのジュヨンが入っている。腕に鎖を捲き、包丁を選ぶ男。ジュヨンが衰弱しきった小さな声で「ちょっと・・・、ちょっと・・・、待って・・・・・・・・・どうしても殺す・・ん・・・・・です・・・・・か・・・・・」「なぜ」「わたし・・・・お腹に子供がいるんです・・・・助けてください・・・・・お願い・・・・・・・・」包丁を振り下ろす男。
物体を解体するように作業する男。もちろん、少し前までスヒョンの肉体だった肉塊。婚約指輪が転がり落ち、排水溝に落ちる。床に水を掛け、床をモップでこする男。一仕事終えたように、平然とゴムカッパを、ゴム手袋を脱ぐ男・・・・。
枯れ草を叩きながら河原を歩く子供。黒いビニールを見つけ、棒で拾い上げる。中を覗き、「ドンス兄ちゃん!!!」「何だ?」「早く!こっちに来て!!!」焚火をしていた二人の男の子が駆け寄る。
同じ場所で夜になっている。河原を、川の中を捜索する警官たち。100人を超える警官が動員されていた。元上司のチャン(チョン・グックァン)が近寄って来るのを見て、凶悪犯罪課のオ課長(チョン・ホジン)「どうしてここに!?家で報告を待っていて下さいと言ったじゃないですか」「わが娘はどうした!?」そこに、スヒョンも駆け付けてきた。取材陣や警官で大騒ぎになっている。
川の中を探していた一人の警官が、水中に漂う黒髪を見つけた「チョ刑事!!!」黒髪がついた丸い球状の物体。思わず、腰が引ける二人、鑑識を呼ぶ。オ課長が部下に叫ぶ「チャン班長を頼む!!」しかし、チャンは「ジュヨン!!」と叫んで駆け寄った。フラッシュが焚かれる中、取材陣とそれを遠ざけようとする警官たちでもみくちゃだ。段ボールを抱えた鑑識官が突き飛ばされ、段ボールの中の頭部が転がりだす。凍りつくスヒョン。周りの騒ぎが遠くなっていく・・・。
山の中の斎場、崖の上にあるベンチの上に、死んだジュヨンの父、チャンが座り込んでいる。そこに礼服姿のスヒョンがやって来て、隣に座る。チャン「天が助けてくれたんだ。でなければ遺体は見付からなかったろう」「お義父さん・・・」「許してくれ・・・わたしは、30年間重犯罪(凶悪犯罪)の刑事だったのに、娘を守ってやれなかった・・・」煙草を吸おうとするチャン「お義父さん、煙草はやめて・・・」「すまない・・・ほんとうに・・・すまない・・・君にも・・・ジュヨンにも・・・」泣き崩れるチャン。二人の後ろにコーヒーを両手に持った、ジュヨンの妹セヨン(キム・ユンソ)が立ち尽くしている。
火葬されるジュヨン。彼女の友人たちが号泣している。スヒョン「ごめんよ。約束していたのに・・・。約束する。君の苦しみを犯人に倍にして返してやる。泣きながら遺影に誓う。
国家情報院で上司を前にしているスヒョン「で、どれくらい?2か月くらい休むか?」「半月もすれば戻ります」「わかった、手続きをしておくから休んで来い!!」部屋を出て行くスヒョン。上司の二人が話している「婚約してから1ヶ月足らずで、こんなことになるのか・・・」「ひどい世の中だ」
情報院の地下駐車場。車の中にいるスヒョン。後輩が回りを気にしながらやって来る。封筒から小さなものを出す。「これが、GPSとマイクが内蔵されたカプセルです」「ありがとう」「これは別の部署から、こっそり持ち出したんですから、何かあったら、僕だけでなく先輩も大変なことになりますよ」「大丈夫だ」
チャン家、チャンが手配書をスヒョンに見せている「警察は、その4人を有力容疑者と見ている」その時、妹のセヨンが帰宅する。慌てて手配書を隠すスヒョン。セヨン「お義兄さん!夕飯を、今から作ります。食べて行って下さい」「いや、もう出かけなければならないんだ」見送るチャン。
帰宅したスヒョン、壁に4人の手配書を貼り、スマートフォンで撮影をする。
4人の容疑者の一人の家の前、覆面パトカーが止まり二人の警官が張っている。「あいつ、じっとしてやがる・・・」警察無線を盗聴していたスヒョンが車から降り、裏から男の部屋の前に行き、中の様子を窺う。日本のAVを見ながら自慰をしている男。射精した途端、PCの電源が落ちる。トランクスを腰まで落としながら男が床の電源コードを探す。ふと後ろを見ると、スヒョンが電源コードを持って立っている。男の首にコードを回し、首を絞めるスヒョン。雪の中に乗り捨てられた白いステーションワゴンの写真を見せ「見覚えは?!」泣きながら必死に首を横に振る男。「そうかい・・・」スヒョンは近くの金属バッドを掴み、男の股間を強打する。失神する男。
病院に駆けつけるオ課長。部下たちから報告を受けている「えっ?自首してきたのか?2か月前の女子中学生殺害を・・、それだけではなく、数年前の女子高生失踪事件もか?!・・・」ベッドで瀕死の状態の男。凶悪班の刑事たち笑いをこらえている。恐怖にかられたままの男「た・・・助けて・・・くだ・・さい・・・」「誰の仕業なんだ!!!ハンマーであそこを潰されたなんてックックッ・・・」
バイクに乗った男を追跡する車。バイクが一時停止をすると、そのまま追突する。吹っ飛んだ男の下に駆け寄ってスヒョンは、殴る蹴るの暴行を加える。男「誰だ!?・・・」
その夜、壁に貼った手配書のうち2枚を破り捨てるスヒョン。3人目の男の写真を手にする。ギョンチョル(チェ・ミンシク)だ。スヒョンの部屋は、高層ビルの中のスタイリッシュな高級マンション。夜景にカメラがパンする。
ひと気のない停留所に、若い娘が立っている。車が近付く。あの黄色い進学塾の送迎用バンだ。女の前に車が停まる。ギョンチョル「おやおや。バスはもうないだろう。どこまで帰るんだい?ソンミンマンション?回り道ではないので、送って行こう」「いや、大丈夫です」「でも、車も通らないよ」辺りを見渡し、女は助手席に乗り込む。「塾の車なんですか?」走りだす車。ギョンチョルがしきりと、後部座席のあたりを探している。突然車を止める。不安そうな女。右手に鉄パイプを持っているギョンチョル。「これが何かわかるか?」いきなり頭を強打する。女の頭は陥没し、血が流れている。
ギョンチョルの家、殴られ暴行を受けた女の首を大きな鉄板で切り落とすギョンチョル。入浴をすませたのか、寝室で、頭を櫛で梳かし、顔にローションを塗り、ギターを弾くギョンチョル。
田舎のとある家の様子をうかがっているスヒョン。不審そうに老婆が声を掛ける「どなた?」家の中、老婆「保険金の支払いにこんなものがいるのかい?」「ご契約者と同一人物かどうか確認をしなくてはならないんです。チャン・ギョンチョルさんは、どちらにお住まいですか」「わたしは知らないけれど、孫は知っているよ。サンウォン!!サンウォン!!さっきまでいたんだけれど・・ヤンピョンだか、チョンピョンだか言った筈だけど・・・」横になっていた老人が毒づく「あんな出来そこないが保険なんてありえないね。親も息子も捨てて行ったような奴だ」老婆「そんな言い方をするもんじゃないよ」スヒョン、手配写真を老婆に見せる「これは、チャン・ギョンチョルさんですよね」「そうだけど・・・ああ、こんな恐ろしい顔になってしまったのかい」家を出ると、外でギョンチョルの息子サンウォンがサッカーボールを蹴っている。サンウォンに尋ねるスヒョン。
ギョンチョルの家、忍び込むスヒョン。ベッドマットの下などを探る。南京錠が厳重に掛けられている引き出しを抉じ開ける。中には、ギョンチョルが殺害した女たちの靴やバッグ、装飾品が入っていた。ドアの音がする。ギョンチョルが戻って来た訳ではなかった。ドアの中の倉庫のコンクリートの床は血のあとがある。スヒョンは排水溝に、血みどろの婚約指輪を見つける。これこそ、チョンジョルがここでジュヨンを殺害した証拠だ。涙するスヒョン。
入試専門塾の前、ギョンチョルが運転する黄色いバンに女子中学生たちが乗り込む。女教師「回り道しないで、必ず帰らせて下さい」バンが出発すると、警官たちが入って来る。「ギョンチョルはどうした?!」「たった今、生徒たちを送って行きましたよ」「しまった!!」オ課長が携帯で部下たちを罵っている「ギョンチョルを見失ったと?お前たち、何を見張っていたんだ!?」凶悪犯罪班の刑事たち「ギョンチョルの携帯に電話をしてください」
ギョンチョルの車には、眠った女生徒が一人だけ残っていた。塾からの呼び出しがかかっているのを見て、警察が嗅ぎつけたことにギョンチョルは気がつく。「くそ!!」
ビニールハウスが並ぶ畑の畔道に、ギョンチョルの車が停まっている。
目をそむけたくなるシーンの連続だ。ただのシリアルキラーものかと思っていたが、
そんなものではない。「悪人」の百倍濃い映画だ。「悪人」は、誰が悪人なのか、性善説、性悪説、両方から解釈できる余白を残していたが、悪魔を見てしまうこの映画は、人間の善悪、神と悪魔、神学論の世界に入って行ってしまう。神による完全なる復讐は可能か?死刑は誰の救済なのか?凡人は、ただただ神と悪魔の戦いを見続けるしかないのか・・・。
矢崎仁司監督『不倫純愛(6)』
鉛筆を削る女(嘉門洋子)。変わって、瀟洒な一戸建て住宅(本当はただの建売住宅だけど・・・)、夜から朝に変わる。表札は辰波となっている。玄関を開け主婦真知子(中村優子が出てくる。朝刊を取り、皿を手に持ち「ノラ~、ノラ~、ノラちゃーん!!」と野良猫を呼ぶ。書類封筒が地面に置いてあるのに気がつく、手に取りながらも首をかしげる真知子。
台所、真知子がたどたどしく(苦笑)胡瓜を切っている。二階から夫の辰波京介(津田寛治)が下りてくる。ダイニングテーブルに座る。テーブルの上には、ベーコンエッグ。「はい」書類封筒を差し出す真知子。「なんだい?」京介。「家の前にあったの」「開けなかったのか?」「だって気持ち悪いもん。あなたの浮気現場の写真が入っていたらやだし・・・」「ばかだな」京介が開けてみると、黄色いバラが一輪入っている。受け取った真知子「うーん、いい香り」花瓶に生けようとして「痛いっ」棘を指に刺したようだ。バラ以外には、原稿が入っている。「白と黄色の薔薇の花」岡セイジと書いてある。「岡セイジって、あのベストセラー作家の?」「創刊10周年のパーティで紹介しただろ」「あの時は随分人がいたから・・・。どういう人」「写真嫌いで有名だけど、まあもったいないほどの美男子だ。覚えていないのか」「あの時は、副編集長の西井さんしか覚えていないわ。あの人、ニヤニヤしていて、気持ち悪いんだもの・・・」
新世紀文学編集部、岡セイジの原稿を手に、正にニヤニヤしている西井。「大手出版の編集者にざまあみろと言いたいですね。さすが、編集長!あの岡セイジの連載を取ったんですから・・・」「その原稿がまだ岡セイジのものだと確認が取れたわけじゃない」「でも、編集長の家の前に置いてあったということは、ウチで連載してくれということでしょ」「ちょっと、行くか?」西井を誘い喫煙所に行く辰波。途中会った女性アシスタントに「松下くん!岡セイジ事務所に連絡してみてくれ」
喫煙所、「本当に、岡セイジの原稿ですって・・・。川島麗子が主人公ですし・・・」松下がやってくる「編集長!岡セイジ事務所、ずっと留守電なんですが・・・」
自ら岡セイジ事務所に向かう辰波。古い大理石のビルの前に、車が停まる。サングラスをかけた女が降りてくる。中に入って行く女。女のあとをついて階段を上る辰波。岡セイジ事務所という名札が架かっているドアの前に女は立ち止まる。辰波「あの・・・」「何?」「どこかでお会いしましたよね」サングラスを外す女「何か?」「岡先生にお会いしたいんですが」「もしかして、あいつ死んでんじゃないかと思って・・・」ドアの鍵を開け中に入り、机の上に気怠く、腰を下す女。「どうぞ入って」中には誰もいない「あいつ、どこ行ったんだろ」「心当たりないんですか?」「別荘に行ってみる?」
女の車に乗り山梨にある岡の別荘に向かう辰波。トンネルの前で女が車を停める。編集部に電話をする。「不思議だな、やっぱり、あなたとは初めて会った気がしません」「どういうこと?」「あたし、川島麗華」
川島澪/ナツコ(嘉門洋子)香岡セイジ/神埼/ハルヲ(河合龍之介)トモミ
多分、2011年度のベストとワーストの2本立て。
2011年2月26日土曜日
2011年2月25日金曜日
2011年1月23日日曜日
嗚呼朝日。
昨年末で朝日新聞を取るのを止めたが、それ以来我が家への来客は増えた。それは朝日新聞を名乗る人々だ。朝日の販売店の前任者、前々任者には全く不満はない。むしろ色々お世話になった。月末給料日前の集金には、何度も再訪をお願いした(苦笑)。特に自宅が床上浸水した時に、床に浸み込んだ水を吸い取るために、古新聞を貰いに訪ねたら、その後、わざわざ、新聞の束を持って様子を見に来てくれたことにも恩義は感じている。それに、済まなそうに、契約を止めたことの理由を尋ねている姿には、何だか申し訳ない気がしてくる。
しかし、最初に訪れた人間は違った。スーツ姿の30前後の高橋と名乗る青年は、非常に低姿勢に理由を尋ねたあげく、名前、住所、電話番号を聞くと、手元の黄色い用紙に書き込んでいる。ああ、会社への報告書を記入しているのかと思って、彼の手元を覗くと契約書だ。リボーン・グループ、そして何故か彼が名乗った“高橋”と違う名前が記入された用紙には、○○新聞とは半年契約だと言った翌月の7月からしるしがついている。「何ですか?契約書とは?7月から○がついているし、おかしいんじゃないか」と言うと、「いえ、○○新聞さんの半年契約後、もし朝日をお取りにならない場合は、お電話いただけば取り消せますから」と言う。その時点で、その用紙を破かせ、名刺を貰えばよかったが、夜9時過ぎに帰宅し、寒い外でのやりとりだったので、再契約するつもりも、その予約をするつもりもないと抗議し、逃げるように帰って行く“高橋”を見送った。
リボーングループという名称のセンスの無さも失笑だが、かって、勧誘の質の悪さで別の新聞社は“押し売り”だと非難されていたと思うが、これは、押し売り以上の訪問販売詐欺だ。
貧すれば鈍す。朝日新聞の質の低下は、記者が書く紙面だけではなく、全社的な問題だったのだ。オーナー一族と経営陣の不毛な権力闘争は、一切読者のことなど考えたことなどない。元の会社のボスが、「新聞業界ほど、顧客満足という視点に欠ける業界はない」と断言していたが、本当に実感する。朝日新聞にとって、契約者≒読者は、高邁な自分たちが、知性で導く愚かな大衆でしかない。
契約者≒お客さまという意識は、下請けの販売店にとっては切実であるが、新聞記者と新聞社の経営者にとっては、自分たち“ジャーナリスト”の正義(笑)を支える下々の衆愚である。だから、こんな時代になっても、未だに政財官と並び君臨する第4権力だと特権意識を持っていられるのだろう。金融機関、JALに続いて、新聞、テレビの経営状況の悪化を、我々の税金で救済することだけは阻止しなければならない。早く沈んでしまえ!!朝日タイタニック。
しかし、最初に訪れた人間は違った。スーツ姿の30前後の高橋と名乗る青年は、非常に低姿勢に理由を尋ねたあげく、名前、住所、電話番号を聞くと、手元の黄色い用紙に書き込んでいる。ああ、会社への報告書を記入しているのかと思って、彼の手元を覗くと契約書だ。リボーン・グループ、そして何故か彼が名乗った“高橋”と違う名前が記入された用紙には、○○新聞とは半年契約だと言った翌月の7月からしるしがついている。「何ですか?契約書とは?7月から○がついているし、おかしいんじゃないか」と言うと、「いえ、○○新聞さんの半年契約後、もし朝日をお取りにならない場合は、お電話いただけば取り消せますから」と言う。その時点で、その用紙を破かせ、名刺を貰えばよかったが、夜9時過ぎに帰宅し、寒い外でのやりとりだったので、再契約するつもりも、その予約をするつもりもないと抗議し、逃げるように帰って行く“高橋”を見送った。
リボーングループという名称のセンスの無さも失笑だが、かって、勧誘の質の悪さで別の新聞社は“押し売り”だと非難されていたと思うが、これは、押し売り以上の訪問販売詐欺だ。
貧すれば鈍す。朝日新聞の質の低下は、記者が書く紙面だけではなく、全社的な問題だったのだ。オーナー一族と経営陣の不毛な権力闘争は、一切読者のことなど考えたことなどない。元の会社のボスが、「新聞業界ほど、顧客満足という視点に欠ける業界はない」と断言していたが、本当に実感する。朝日新聞にとって、契約者≒読者は、高邁な自分たちが、知性で導く愚かな大衆でしかない。
契約者≒お客さまという意識は、下請けの販売店にとっては切実であるが、新聞記者と新聞社の経営者にとっては、自分たち“ジャーナリスト”の正義(笑)を支える下々の衆愚である。だから、こんな時代になっても、未だに政財官と並び君臨する第4権力だと特権意識を持っていられるのだろう。金融機関、JALに続いて、新聞、テレビの経営状況の悪化を、我々の税金で救済することだけは阻止しなければならない。早く沈んでしまえ!!朝日タイタニック。
2011年1月7日金曜日
咳が抜けない。
新文芸坐で、大雷蔵祭。
63年大映京都森一生監督『新忍びの者(2)』
三条河原に引き立てられる石川五右衛門(市川雷蔵)。秀吉の暗殺に失敗した五右衛門は釜煎りの刑に掛けられるのだ。見物の群集の中には、服部半蔵(伊達三郎)の姿がある。燃え盛る炎の中に据えられた大釜。突然小爆発が起こったが、五右衛門は大釜に入れられ、苦しみながら焼け死んだ。
六角の辻に、五右衛門の首が晒されている。見物の町人(志賀明・大杉潤)が噂話をしている「夜中に五右衛門の首が喋ったらしいな」「太閤殿下に祟ると言ったそうな」
洛東南禅寺の山門に半蔵の姿がある。周りを伺い、綱を山門の上に放り投げ、するすると昇る半蔵。薄暗い中を窺っていると声が掛かる「この位の闇で目が見えぬようでは忍者とはいえないな。家康に仕官してからめっきり腕が落ちたのではないか、半蔵」「何とでも言え、五右衛門。ほら飯と酒だ。神仏に何を祈っていたんだ」「腕は鈍っても、口は減らないな。妻子を殺され六角の辻に首を晒された俺が、何を祈ると言うのだ…半蔵!なぜ俺を助ける?お主の主(あるじ)の命か?」「違う!俺の一存だ。伊賀が、才賀が潰され、忍者が無くなるのが、俺は惜しいのだ」「身代わりで死んだ男に申し訳ない」「もともと獄門に上がる奴だったのだ。多すぎる金を貰って、女房はホクホクだったぞ」
六角の辻、五右衛門の首が、見張りの下役人に声を掛ける。驚いて逃げ出す下役人。その隙に、五右衛門は首を盗みだす。身代わりとなった男の首を無縁仏の墓地に埋め、手を合わせる五右衛門。五右衛門の首が盗まれたと京都所司代の前田玄以(藤川準)に報告された「何?五右衛門の首が盗まれたと?所司代の威信にかけても探し出せ!!」
その夜、五右衛門は所司代に忍び込む。女御たちの寝所に、沢山の蛙を放り込むと、直ぐに大騒ぎとなった。その隙に、金蔵から500両を盗み出し、前田玄以の枕に金五百両の借用書を残し、身代わりの首を埋めた墓に金を撒いて、所司代からの見舞金だと書を残したのだった。その話しは、たちまち京都中の話題となり、天狗の仕業ではないかと噂をする町人たちを市で聞いて、ほくそ笑む五右衛門。
淀君(若尾文子)豊臣秀次(成田純一郎)石田三成(北原義郎)名張の犬八(杉田康)赤目の仙吉(中村豊)豊臣秀吉(東野英治郎)北政所(細川ちか子)徳川家康(三島雅夫)木村常陸介(嵐三右衛門)本多忠勝(水原浩一)真田幸村(原聖四郎)本田忠勝(水原浩一)細川忠興(南条新太郎)前田玄以(杉山昌三九)猿楽師の老人(東良之助)とびの八右ヱ門(舟木洋一)加藤清正(玉置一恵)福島正則(千石泰三)和田吉弥(和泉圭馬)世尊寺中納言(大林一夫)検死役人(藤川準)
63年大映京都三隅研次監督『新撰組始末記(3)』
京都三条橋下の河原に晒し首がある。「この者、町人にも関わらず奸賊に追従し、これに依って天誅を加え、死骸を棄てるものである。新撰組」と立て看が添えられている。橋の上の野次馬たちの中に、毛利志満(藤村志保)の姿がある。
志満は想い人の山崎蒸(市川雷蔵)が新撰組に入隊すると言うので、問い掛ける。「わかりません。あなたが新撰組に入ろうと言うお気持ちが…。私は勤皇が正しいのか、徳川を護るのが正しいのかも分かりません。ただ街の人々は、壬生狼!壬生狼!と牙を剥いた野良犬のように呼ぶ人殺し集団です。あなたは、人を殺したいのですか?」「いや違うよ、志麻さん。私の武士を殺さないために、…。」突然、二人の部屋に斬り込む男がいる。「三条河原で、お主に斬られた弟の敵だ」「新撰組山崎葵だ。お相手する」斬り合い男を倒す山崎。山崎に抱き付くが、その手には大量の血がつき、悲鳴を上げる志麻。志麻の頬を打ち、抱きしめる山崎。死人の前で、抱き合う二人。
二人の侍が斬り合っていた。一人は新撰組のようだ。勤皇志士(堀北幸夫)を倒したものの自分も深手を負った隊士の森平八(浜田雄史)に、「見たところ、その深手では助かるまい、一思いに腹を切った方がいいだろう。遺言があれば聞く」と申介錯をし出た山崎を前に、見苦しく、死にたくないと泣き喚いて這いずり周った。武士の情けと介錯する山崎。
島原の遊廓に、新撰組の幹部たちが集まっていた。酔った局長の芹澤鴨(田崎潤)は、深雪太夫(近藤美恵子)を階段から突き落とした。「芹澤先生、許してやって下さい。局長は酔っておられる。私が謝っておくから」「貴様!局長を悪者にして、女に媚びへつらうどん百姓め!女郎の代わりに謝ると言うか、跪け!!」膝を付き頭を下げる副局長の近藤勇(城健三郎→若山富三郎)に忌々しそうに吐き捨てる芹澤「よう忍耐したな、武士なら出来んことよ!」
その陰湿なやりとりを目撃してしまった山崎は、芹澤に隊士の森平八の最期に立ち会い、局長に遺髪を渡してくれと預かったと申し出るが、酔った芹澤は取り合わなかった。
しかし、近藤は、山崎の労を労い、局長の言う通り、自分は武州の百姓の出で、侍になりたいばかりに、天然理心流の道場で、剣術で身を立てようと夢中になったのだと言う。森平八の最期は武士だったかと尋ねる近藤、武士として立派な最期だったと嘘を言う山崎に、近藤は、百姓上がりだからこそ、自分は武士らしくということに拘りすぎるきらいがある、森はそんなに立派な武士ではなかったが、そんな森を庇ってくれてありがとうと言う。山崎は、腑抜けが立派に死ぬこともある、百姓が武士らしく死ぬこともあるようにと答える。近藤は豪快に笑い、これは私のお株を取られた、いつも私は言っているのだ、武士は形ではない、心意気だと。この幕末で武士として生きる意義を苦悩していた山崎は、近藤を好きになった。既に新撰組は、新見錦(須賀不二男)平山五郎(千葉敏郎)ら水戸藩脱藩組の芹澤派と土方歳三(天知茂)沖田総司(松本錦四郎)らの近藤勇のグループが反目していた。
山崎は志満に言う。「武士とは心意気だと、近藤さんは言った。俺は、あのように澄んだ目を初めて見た。このままでは俺は駄目だ。志満さんは女ながら医術という人の命を救う仕事がある。生きる道がある。俺には剣しかないんだ。他人の男女が6年同居したが、私は手を出さなかった。親同士が決めた許嫁だからこそ、痩せ我慢だったのだ。君は私に捨てろと言うのか…」「捨てて欲しゅうございます・・・」泣く志麻。
山崎が居酒屋で飲んでいると、飲み逃げする浪人がいる。居酒屋の親父幸助(石原須磨男)に侍たちが「なぜ、追わぬ?」「追っかけても、斬られでもしたら割があいません」「まあ、あいつの刀は竹光だろう(笑)」食い詰めた浪人たちが、京に集まってきていた。銭を払い外に出ると一人の浪人が声を掛けて来た「おいしい話があるのだ。三条河原の首を見ただろう。土佐の奴に頼まれて、あれをやったのは俺だ。酒は飲み放題だ。お主の腕なら、俺が推薦してやる」突然、その男は斬られ絶命した「他言するなと言ったであろう」「お主は、土佐ものか?」「岡本久蔵だ。そいつのようになりたくなければ、他言するな」言い残して去る岡本久蔵(丹羽又三郎)。そこに通りがかかったのは新選組七番隊組長の谷三十郎(小林勝彦)だ「谷さん!!」それがきっかけで新撰組に入隊する山崎。「親子二代の浪人にけりをつけ、侍としての自分を殺さないために、新撰組が待っている」
新撰組屯所、「一、士道ニ背キ間敷事。一、局ヲ脱スルヲ不許。一、勝手ニ金策致不可。一、勝手ニ訴訟取扱不可。一、私ノ闘争ヲ不許。右条々相背候者切腹申付ベク候也・・・」局中法度を、芹澤、近藤、新見ら幹部の前で読み上げる土方。新撰組の羽織が届いていた。袖を通しながら「鴻池め、軍資金の援助を値切りやがって」新見「あんまり、商家にたかると、近藤や土方がいい顔をしませんが・・」「どうせ、攘夷の連中が押し寄せて集めて行くのよ。?は、千五百両も出したというぞ。俺の新撰組だ」
新規入門希望者はその後もあいついでいた。芹澤「この程度の剣術では使い物にならん。最近は、少し剣が立てば、侍面をする鈍百姓もおおいがな」耐える近藤。大津の百姓の倅の少年。近藤「面を取れ!どこから来た?」「大津です」「歳はいくつだ」「15」「彦兵というたな。そんなに侍になりたいか?」「ここで駄目なら、倒幕派につくぞ!!」笑い入隊を許す近藤。少年は大津彦平(高見国一)と名乗ることになった。
新見が山崎と?に、商家に義捐金を受け取りに行けと命ずる。入れ替わりに屯所には、四条呉服町の菱屋の女将のお梅(勝原礼子)が、掛け取りにやってきた。芹澤は居留守を使うが、お梅は、勝手に中に入って行く。?から金の包みを受け取って戻る山崎と?は釈然としない。屯所に戻り、芹澤の部屋に入ろうとした山崎は、満足げに酒を飲む芹澤と、乱れた姿で啜り泣くお梅の姿を目撃し、何が起こったかを知る。憮然と部屋を出て来ると、近藤に会う。金の包みを近藤に手渡し、「中には獣がいます」と吐き捨てる山崎。近藤は、芹澤に、お梅のことと、新見の商家へのたかりを諌める。芹澤は、新見の私行だと言い逃れをする。
道場に土方が現れ、練習を止めろと言う。物見の席には、芹澤、近藤、新見がいたが、土方は「新見先生は、新撰組を作った時の十三人の仲間であるが、局中法度に背いたので、切腹をして欲しい」と申し渡す。芹澤は「局長のワシに相談もなく!!」と言ったが、沖田や、原田左之助(堂本寛)ら隊士たちの見つめる視線に耐えられず「腹を斬れ」と言わずにおえなかった。庭には、切腹の用意がされている。土方「壬生寺で、芝居があるようだな」沖田「今晩行きましょう」そんな会話に切歯扼腕する芹澤。山崎の介錯で、新見は腹を斬った。
楠小十郎(成田純一郎)山南敬助(伊達三郎)原田左之助(堂本寛)広沢富次郎(香川良介)正木道順(荒木忍)永倉新八(木村玄)大石鍬次郎(薮内武司)佐伯鞆彦(大林一夫)松原忠司(志賀明)内田正次郎(南条新太郎)佐伯亦三郎(矢島陽太郎)池田屋惣兵衛(寺島雄作)会津隊長(嵐三右衛門)浪人(岩田正、沖時男、越川一、小南明)角屋徳衛門(玉置一恵)写真師(山岡鋭二郎)藤堂平助(千石泰三)桔梗屋小栄(毛利郁子)相撲取り(谷口昇)六部(佐山竜一郎)絵草紙屋の娘(高森チズ子)茶屋の女中(三星富美子)柏屋の女中(小柳圭子)婆や(小松みどり)古高俊太郎(島田竜三)北添佶麿(舟木洋一)吉由稔麿(水原浩一)宮部鼎蔵(石黒達也)杉山松助(中村豊)
63年大映京都森一生監督『新忍びの者(2)』
三条河原に引き立てられる石川五右衛門(市川雷蔵)。秀吉の暗殺に失敗した五右衛門は釜煎りの刑に掛けられるのだ。見物の群集の中には、服部半蔵(伊達三郎)の姿がある。燃え盛る炎の中に据えられた大釜。突然小爆発が起こったが、五右衛門は大釜に入れられ、苦しみながら焼け死んだ。
六角の辻に、五右衛門の首が晒されている。見物の町人(志賀明・大杉潤)が噂話をしている「夜中に五右衛門の首が喋ったらしいな」「太閤殿下に祟ると言ったそうな」
洛東南禅寺の山門に半蔵の姿がある。周りを伺い、綱を山門の上に放り投げ、するすると昇る半蔵。薄暗い中を窺っていると声が掛かる「この位の闇で目が見えぬようでは忍者とはいえないな。家康に仕官してからめっきり腕が落ちたのではないか、半蔵」「何とでも言え、五右衛門。ほら飯と酒だ。神仏に何を祈っていたんだ」「腕は鈍っても、口は減らないな。妻子を殺され六角の辻に首を晒された俺が、何を祈ると言うのだ…半蔵!なぜ俺を助ける?お主の主(あるじ)の命か?」「違う!俺の一存だ。伊賀が、才賀が潰され、忍者が無くなるのが、俺は惜しいのだ」「身代わりで死んだ男に申し訳ない」「もともと獄門に上がる奴だったのだ。多すぎる金を貰って、女房はホクホクだったぞ」
六角の辻、五右衛門の首が、見張りの下役人に声を掛ける。驚いて逃げ出す下役人。その隙に、五右衛門は首を盗みだす。身代わりとなった男の首を無縁仏の墓地に埋め、手を合わせる五右衛門。五右衛門の首が盗まれたと京都所司代の前田玄以(藤川準)に報告された「何?五右衛門の首が盗まれたと?所司代の威信にかけても探し出せ!!」
その夜、五右衛門は所司代に忍び込む。女御たちの寝所に、沢山の蛙を放り込むと、直ぐに大騒ぎとなった。その隙に、金蔵から500両を盗み出し、前田玄以の枕に金五百両の借用書を残し、身代わりの首を埋めた墓に金を撒いて、所司代からの見舞金だと書を残したのだった。その話しは、たちまち京都中の話題となり、天狗の仕業ではないかと噂をする町人たちを市で聞いて、ほくそ笑む五右衛門。
淀君(若尾文子)豊臣秀次(成田純一郎)石田三成(北原義郎)名張の犬八(杉田康)赤目の仙吉(中村豊)豊臣秀吉(東野英治郎)北政所(細川ちか子)徳川家康(三島雅夫)木村常陸介(嵐三右衛門)本多忠勝(水原浩一)真田幸村(原聖四郎)本田忠勝(水原浩一)細川忠興(南条新太郎)前田玄以(杉山昌三九)猿楽師の老人(東良之助)とびの八右ヱ門(舟木洋一)加藤清正(玉置一恵)福島正則(千石泰三)和田吉弥(和泉圭馬)世尊寺中納言(大林一夫)検死役人(藤川準)
63年大映京都三隅研次監督『新撰組始末記(3)』
京都三条橋下の河原に晒し首がある。「この者、町人にも関わらず奸賊に追従し、これに依って天誅を加え、死骸を棄てるものである。新撰組」と立て看が添えられている。橋の上の野次馬たちの中に、毛利志満(藤村志保)の姿がある。
志満は想い人の山崎蒸(市川雷蔵)が新撰組に入隊すると言うので、問い掛ける。「わかりません。あなたが新撰組に入ろうと言うお気持ちが…。私は勤皇が正しいのか、徳川を護るのが正しいのかも分かりません。ただ街の人々は、壬生狼!壬生狼!と牙を剥いた野良犬のように呼ぶ人殺し集団です。あなたは、人を殺したいのですか?」「いや違うよ、志麻さん。私の武士を殺さないために、…。」突然、二人の部屋に斬り込む男がいる。「三条河原で、お主に斬られた弟の敵だ」「新撰組山崎葵だ。お相手する」斬り合い男を倒す山崎。山崎に抱き付くが、その手には大量の血がつき、悲鳴を上げる志麻。志麻の頬を打ち、抱きしめる山崎。死人の前で、抱き合う二人。
二人の侍が斬り合っていた。一人は新撰組のようだ。勤皇志士(堀北幸夫)を倒したものの自分も深手を負った隊士の森平八(浜田雄史)に、「見たところ、その深手では助かるまい、一思いに腹を切った方がいいだろう。遺言があれば聞く」と申介錯をし出た山崎を前に、見苦しく、死にたくないと泣き喚いて這いずり周った。武士の情けと介錯する山崎。
島原の遊廓に、新撰組の幹部たちが集まっていた。酔った局長の芹澤鴨(田崎潤)は、深雪太夫(近藤美恵子)を階段から突き落とした。「芹澤先生、許してやって下さい。局長は酔っておられる。私が謝っておくから」「貴様!局長を悪者にして、女に媚びへつらうどん百姓め!女郎の代わりに謝ると言うか、跪け!!」膝を付き頭を下げる副局長の近藤勇(城健三郎→若山富三郎)に忌々しそうに吐き捨てる芹澤「よう忍耐したな、武士なら出来んことよ!」
その陰湿なやりとりを目撃してしまった山崎は、芹澤に隊士の森平八の最期に立ち会い、局長に遺髪を渡してくれと預かったと申し出るが、酔った芹澤は取り合わなかった。
しかし、近藤は、山崎の労を労い、局長の言う通り、自分は武州の百姓の出で、侍になりたいばかりに、天然理心流の道場で、剣術で身を立てようと夢中になったのだと言う。森平八の最期は武士だったかと尋ねる近藤、武士として立派な最期だったと嘘を言う山崎に、近藤は、百姓上がりだからこそ、自分は武士らしくということに拘りすぎるきらいがある、森はそんなに立派な武士ではなかったが、そんな森を庇ってくれてありがとうと言う。山崎は、腑抜けが立派に死ぬこともある、百姓が武士らしく死ぬこともあるようにと答える。近藤は豪快に笑い、これは私のお株を取られた、いつも私は言っているのだ、武士は形ではない、心意気だと。この幕末で武士として生きる意義を苦悩していた山崎は、近藤を好きになった。既に新撰組は、新見錦(須賀不二男)平山五郎(千葉敏郎)ら水戸藩脱藩組の芹澤派と土方歳三(天知茂)沖田総司(松本錦四郎)らの近藤勇のグループが反目していた。
山崎は志満に言う。「武士とは心意気だと、近藤さんは言った。俺は、あのように澄んだ目を初めて見た。このままでは俺は駄目だ。志満さんは女ながら医術という人の命を救う仕事がある。生きる道がある。俺には剣しかないんだ。他人の男女が6年同居したが、私は手を出さなかった。親同士が決めた許嫁だからこそ、痩せ我慢だったのだ。君は私に捨てろと言うのか…」「捨てて欲しゅうございます・・・」泣く志麻。
山崎が居酒屋で飲んでいると、飲み逃げする浪人がいる。居酒屋の親父幸助(石原須磨男)に侍たちが「なぜ、追わぬ?」「追っかけても、斬られでもしたら割があいません」「まあ、あいつの刀は竹光だろう(笑)」食い詰めた浪人たちが、京に集まってきていた。銭を払い外に出ると一人の浪人が声を掛けて来た「おいしい話があるのだ。三条河原の首を見ただろう。土佐の奴に頼まれて、あれをやったのは俺だ。酒は飲み放題だ。お主の腕なら、俺が推薦してやる」突然、その男は斬られ絶命した「他言するなと言ったであろう」「お主は、土佐ものか?」「岡本久蔵だ。そいつのようになりたくなければ、他言するな」言い残して去る岡本久蔵(丹羽又三郎)。そこに通りがかかったのは新選組七番隊組長の谷三十郎(小林勝彦)だ「谷さん!!」それがきっかけで新撰組に入隊する山崎。「親子二代の浪人にけりをつけ、侍としての自分を殺さないために、新撰組が待っている」
新撰組屯所、「一、士道ニ背キ間敷事。一、局ヲ脱スルヲ不許。一、勝手ニ金策致不可。一、勝手ニ訴訟取扱不可。一、私ノ闘争ヲ不許。右条々相背候者切腹申付ベク候也・・・」局中法度を、芹澤、近藤、新見ら幹部の前で読み上げる土方。新撰組の羽織が届いていた。袖を通しながら「鴻池め、軍資金の援助を値切りやがって」新見「あんまり、商家にたかると、近藤や土方がいい顔をしませんが・・」「どうせ、攘夷の連中が押し寄せて集めて行くのよ。?は、千五百両も出したというぞ。俺の新撰組だ」
新規入門希望者はその後もあいついでいた。芹澤「この程度の剣術では使い物にならん。最近は、少し剣が立てば、侍面をする鈍百姓もおおいがな」耐える近藤。大津の百姓の倅の少年。近藤「面を取れ!どこから来た?」「大津です」「歳はいくつだ」「15」「彦兵というたな。そんなに侍になりたいか?」「ここで駄目なら、倒幕派につくぞ!!」笑い入隊を許す近藤。少年は大津彦平(高見国一)と名乗ることになった。
新見が山崎と?に、商家に義捐金を受け取りに行けと命ずる。入れ替わりに屯所には、四条呉服町の菱屋の女将のお梅(勝原礼子)が、掛け取りにやってきた。芹澤は居留守を使うが、お梅は、勝手に中に入って行く。?から金の包みを受け取って戻る山崎と?は釈然としない。屯所に戻り、芹澤の部屋に入ろうとした山崎は、満足げに酒を飲む芹澤と、乱れた姿で啜り泣くお梅の姿を目撃し、何が起こったかを知る。憮然と部屋を出て来ると、近藤に会う。金の包みを近藤に手渡し、「中には獣がいます」と吐き捨てる山崎。近藤は、芹澤に、お梅のことと、新見の商家へのたかりを諌める。芹澤は、新見の私行だと言い逃れをする。
道場に土方が現れ、練習を止めろと言う。物見の席には、芹澤、近藤、新見がいたが、土方は「新見先生は、新撰組を作った時の十三人の仲間であるが、局中法度に背いたので、切腹をして欲しい」と申し渡す。芹澤は「局長のワシに相談もなく!!」と言ったが、沖田や、原田左之助(堂本寛)ら隊士たちの見つめる視線に耐えられず「腹を斬れ」と言わずにおえなかった。庭には、切腹の用意がされている。土方「壬生寺で、芝居があるようだな」沖田「今晩行きましょう」そんな会話に切歯扼腕する芹澤。山崎の介錯で、新見は腹を斬った。
楠小十郎(成田純一郎)山南敬助(伊達三郎)原田左之助(堂本寛)広沢富次郎(香川良介)正木道順(荒木忍)永倉新八(木村玄)大石鍬次郎(薮内武司)佐伯鞆彦(大林一夫)松原忠司(志賀明)内田正次郎(南条新太郎)佐伯亦三郎(矢島陽太郎)池田屋惣兵衛(寺島雄作)会津隊長(嵐三右衛門)浪人(岩田正、沖時男、越川一、小南明)角屋徳衛門(玉置一恵)写真師(山岡鋭二郎)藤堂平助(千石泰三)桔梗屋小栄(毛利郁子)相撲取り(谷口昇)六部(佐山竜一郎)絵草紙屋の娘(高森チズ子)茶屋の女中(三星富美子)柏屋の女中(小柳圭子)婆や(小松みどり)古高俊太郎(島田竜三)北添佶麿(舟木洋一)吉由稔麿(水原浩一)宮部鼎蔵(石黒達也)杉山松助(中村豊)
2011年1月4日火曜日
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
シネマート新宿で、東陽一監督『酔いがさめたら、うちに帰ろう(1)』
居酒屋で若者たちが飲み会をしている。近くの席で、塚原安行(浅井忠信)が一人で中ジョッキを傾けている。両手の人差し指と親指を組み合わせ、ファインダーにして、飲み会の娘を見る塚原。娘たち「見てる…見てる…。」「チョー見てる」椅子から滑り落ちる塚原。居酒屋の店員たち「また、あのお客さん」
娘のかおる(森くれあ)「おとしゃん!!おとしゃん」息子の宏(藤岡洋介)「寝ちゃだめだよ。ウチに帰ろう」園田由紀(永作博美)「ほら、帰ろう・・・」これは塚原の夢のようだ。居酒屋の店員たちに抱えられ起こされる。夜の吉祥寺の街を、少しよろよろしながら歩いている安行。下げたコンビニの袋の中には、缶ビール、ウォッカ、いいちこなどが入っている。「塚原」という表札の懸った家に入って行く安行。安行の母弘子(香山美子)が生花をしながら「ちゃんと食べなさいよ、夕飯」あいまいな返事をして、自分の部屋に入る安行。「今日で、酒は終わりです。来週は素面で家族に会うのです」缶ビールの栓を開け、口に運ぼうとして、鏡に映った自分の股間が濡れているのに気がつく、ベッドから立ち上がると失禁をしていることに気がつく、トイレに行き、着替えようとすると突然吐血する。弱った声で母親を呼び、トイレのドアを蹴り続けると母親がやってきて、救急車を呼ぶ。
救急隊員が来て、母親が掛り付けの病院の連絡先などを教えていると、由紀がやってくる。安行に「大丈夫、まだ死なないよ」と声を掛ける。弘子も由紀も慣れている。救急車に付き添いで乗り込む弘子「子供たちのために帰ってあげて・・・」救急車を見送り子供に携帯を掛ける由紀「心配ないよ。おとうさん病院に行った。あと5分?秒で帰るね」
病室で眠っていた安行が目を覚まし、隣の弘子に「何日眠っていた?」「丸3日。よく生きていますねって・・・。吐いたの8回目?」「10回目かな。断酒薬を飲むことにする」「由紀さんたち来るわよ。ああ、もう今日だ」そこに、由紀が、宏とかおるを連れてやってくる。弘子「ちょっと、わたしコンビニに行ってくるからいいかしら」「はいどうぞ」
「俺、病院に入る」「そう」窓にシールを貼って遊ぶかおる。由紀、採尿のパックを見つける。「宏!!おとしゃんのおしっこだ。勝手なおとしゃんの罰に、逆流させてやろう」「やろう!やろう!!」「やめてくれ・・・・」「ほらー」採尿パックで遊ぶ由紀と宏。
うーん、映画としては、正直なところ穴だらけな感じがする。しかし、タイトルと永作博美と子役だけで、何だか許せてしまう。不思議な小品だなあ。
居酒屋で若者たちが飲み会をしている。近くの席で、塚原安行(浅井忠信)が一人で中ジョッキを傾けている。両手の人差し指と親指を組み合わせ、ファインダーにして、飲み会の娘を見る塚原。娘たち「見てる…見てる…。」「チョー見てる」椅子から滑り落ちる塚原。居酒屋の店員たち「また、あのお客さん」
娘のかおる(森くれあ)「おとしゃん!!おとしゃん」息子の宏(藤岡洋介)「寝ちゃだめだよ。ウチに帰ろう」園田由紀(永作博美)「ほら、帰ろう・・・」これは塚原の夢のようだ。居酒屋の店員たちに抱えられ起こされる。夜の吉祥寺の街を、少しよろよろしながら歩いている安行。下げたコンビニの袋の中には、缶ビール、ウォッカ、いいちこなどが入っている。「塚原」という表札の懸った家に入って行く安行。安行の母弘子(香山美子)が生花をしながら「ちゃんと食べなさいよ、夕飯」あいまいな返事をして、自分の部屋に入る安行。「今日で、酒は終わりです。来週は素面で家族に会うのです」缶ビールの栓を開け、口に運ぼうとして、鏡に映った自分の股間が濡れているのに気がつく、ベッドから立ち上がると失禁をしていることに気がつく、トイレに行き、着替えようとすると突然吐血する。弱った声で母親を呼び、トイレのドアを蹴り続けると母親がやってきて、救急車を呼ぶ。
救急隊員が来て、母親が掛り付けの病院の連絡先などを教えていると、由紀がやってくる。安行に「大丈夫、まだ死なないよ」と声を掛ける。弘子も由紀も慣れている。救急車に付き添いで乗り込む弘子「子供たちのために帰ってあげて・・・」救急車を見送り子供に携帯を掛ける由紀「心配ないよ。おとうさん病院に行った。あと5分?秒で帰るね」
病室で眠っていた安行が目を覚まし、隣の弘子に「何日眠っていた?」「丸3日。よく生きていますねって・・・。吐いたの8回目?」「10回目かな。断酒薬を飲むことにする」「由紀さんたち来るわよ。ああ、もう今日だ」そこに、由紀が、宏とかおるを連れてやってくる。弘子「ちょっと、わたしコンビニに行ってくるからいいかしら」「はいどうぞ」
「俺、病院に入る」「そう」窓にシールを貼って遊ぶかおる。由紀、採尿のパックを見つける。「宏!!おとしゃんのおしっこだ。勝手なおとしゃんの罰に、逆流させてやろう」「やろう!やろう!!」「やめてくれ・・・・」「ほらー」採尿パックで遊ぶ由紀と宏。
うーん、映画としては、正直なところ穴だらけな感じがする。しかし、タイトルと永作博美と子役だけで、何だか許せてしまう。不思議な小品だなあ。
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