2010年11月10日水曜日
三歩歩いて二歩下がる。
昼から代々木の学校。1月のイベントは近付いて来る。学生の意識にはあまりに温度差がある。ちょっと鬱になり凹んでいると、女子学生に慰められる(苦笑)。幸い一歩前進な出来事が幾つかあり、二歩下がって三歩歩くのだと自分に言い聞かせる(笑)。
授業が終わり、渋谷シアターNのサービスデーだったと思い出し、
中川翔子監督『七瀬ふたたび~プロローグ~(141)』
どこかのカジノ、七瀬(芦名星)は白人の老紳士の心を読み、勝つ。「私はテレパス、人の心の中を読む。この力が自分に備わっていることを知ったのは、幾つの時だったろう…」夏の日、幼い七瀬(庵原涼香)が母(多岐川裕美)に手を引かれ歩いている。神社の手水舎に若い肉体労働者(佐々木崇雄)が柄杓に水を汲み体を洗っている(井戸ならいいが、身を清める手水舎じゃあんまりだろう。誰も気がつかないのか!?教えてやれ!!)。日に焼けた肌と鍛えられた筋肉を持つ若い男の肉体。七瀬は、 母と男の視線が交錯したことに気がついている。
母親が化粧台に向かい、唇にルージュを引いている。その姿を見て七瀬は、母の頭の中に先ほどの男の姿があり、母親の手が体を這っている光景が浮かんでいる。「お母さんは、あの男の人が好きなの?」と声を掛けた途端、母親の憎悪が蛇の姿になって自分に襲いかかる光景が浮かぶ。七瀬は、ルージュを引く母の姿をそっと眺めるだけだ。七瀬の視線を感じた母はティッシュでルージュを拭う。
中学生に成長し、夏のセーラー服姿でバスに乗っている七瀬(高橋胡桃)。吊革につかまる七瀬の身体を見つめ、そのセーラー服の下を想像する前の男、また横に立つ男の妄想が頭の中に入って来て身を竦ませる七瀬。
中学生の七瀬が口紅を引く姿と、現在の七瀬がカジノの洗面所で口紅を直す姿「口紅を引くと、私は戦闘モードになる」
小中和哉監督『七瀬ふたたび(142)
エレベーターの中に長い髪の女が写った防犯カメラの映像がモニターに映されている。刑事の山本義男(平泉成)が、署長の?(大杉漣)と狩谷(吉田栄作)に事件の説明をしている。
頭の中に、「指令」「殺す」と言うイメージが入り込んで、眠っていた七瀬(芦名星)は目が覚めた。マカオから羽田行きの航空機のビジネスクラス。七瀬は周りの意識を伺うが、この近くにはない。隣の席にいるマカオで知り合った真弓瑠璃(前田愛)が「どうしたの?」と声を掛けてきた。マカオでお金を使い果たした瑠璃の頭の中は「東京に戻れば、またつまらない生活に戻らなければならない」ことで、憂鬱さでいっぱいだ。羽田空港の到着ロビーに、警備員姿の男がトランシーバーで「到着したぞ」とスナイパーに伝える。「二人の女の内どちらだ?」とスナイパー、「ちょっと待て」と警備員。エスカレーターを降りる二人を見つめている男、景浦(河原雅彦)。再び、「殺せ」「指令」と言うイメージに気づいた七瀬は、自分の能力を閉ざした。
景浦(河原雅彦)岩淵了(田中圭)ヘンリー・フリーマン(ダンテ・ガーヴァー)山沢ノリオ(今井悠貴)漁藤子(佐藤江梨子)
2010年11月9日火曜日
上から読んでも下から読んでもこちまちこ。うーん。
シネマート新宿で、ようやく
石井隆監督『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う(140)』
田中桃(井上晴美)に馬乗りになり、殴り首を絞める白髪の男。騒ぎに、桃の異父妹の加藤れん(佐藤寛子)が部屋に入ってくる。男は、れんに襲いかかる。「ぶっ殺してやる」桃は台所に走り、文化庖丁を手にして戻り、れんにのし掛かろうとする男の背中に突き立てる。「このやろう!!」振り返り、桃に向かう男の腹に庖丁を何度も突き立てる。ついに倒れる男。その時、2人の母親の加藤あゆみ(大竹しのぶ)の叫び声「何やってんのよ!!あんたたち!!」
夜、バーあゆみの看板。今日は都合により休業しますと貼り紙。血まみれの浴室、男の死体を細かく切り分ける桃とれん。「何?わー」浴室に入って来たあゆみ。「臭い!!臭い!!」窓を開けようとする母親に「町中が臭くなるよ!!」と止める桃。「れん、勉強になったかい?」と母親。「あんたが変なことを言うから、一年も私はこいつの臭いチンポを加えていなきゃならなかったんだから…。」桃がれんに言う。「すみません…」「ああ早く片付けないと」「だから熟成させりゃよかったんだよ」「前田拓次…もうちょっとで、ドゥオーモ行きだったのにな」
その時、階下で呼ぶ声がする。「あれ、貼り紙しておいたのに!!」「ロリコンギラギラだよ!!」「あいつ合い鍵持っていたんだ」「風呂!!風呂に入っているって足止めしてよ!ママ!!シャワー!!シャワー!!」あゆみにシャワーを掛け、バスタオルを渡す桃。バスタオルを体に巻き「はーい!!お風呂に入っているのよ、ちょっと待って!!」とあゆみが出ると、桃がシャワーを浴びて、れんからタオルを受け取る。「れん!!あんたも早く片付けておいで!!」一人浴室で、残った臓物を寸胴鍋に入れているれん。
酔った山神直人(宍戸錠)が、愛人の若い女サキと来ている。「れんはいないのか?」「パパ直ぐに来るわよ」桃が答えると「俺はお前のパパじゃねえ」と山神。ピンク色のウィッグを被ったれんが現れ、ボールダンスをする。
富士の樹海に向かう車。桃が運転をし、あゆみが助手席に、後部座席に、寸胴鍋を抱えたれんが座っている。樹海で、雪平鍋などで撒き始める三人。桃「あんたが、場所分からなくなるからいけないのよ!」あゆみ「下見して写真撮ってたんじゃないの!?」れん「カメラ忘れちゃって」桃「こんな場所じゃ、直ぐバレるんじゃないの」あゆみ「大丈夫だよ。どうせ直ぐ動物やミミズが食べるから…成仏してよ」れん「鬼は外!!福は内!!」「ガハハ、そりゃいいね。鬼は外!!」
翌朝、桃「100万もするんだよ!!」土下座するれん。「必ず探し出します」「あんた、運転出来ないくせにどうやってあそこまで行くっていうのさ。あいつが死んでやっと私のものになったんだよ。もし、誰かが見つけて、製造番号から足がついたらどうすんのよ」「私が必ず見つけます。」
総武線各駅停車が走る。荒れ果てたアパートの2階。紅次郎[くれないじろう](竹中直人)が部屋に入る。独白「電気止まっている…」しかし蛍光灯が少し間を置いて付く。「大丈夫か…、しかし臭えなあ。これじゃ1トン車じゃ積みきれねえなあ。臭え!!」布団を傘で開くと、突然、女が飛び込んで来て、殴りかかる。「このまま手を挙げてゆっくりこっちを向け!!」「おい!止めろ!!」訳の分からないまま、女に数発殴られる紅次郎。覆面パトカーの中、「こちらスジどうぞ!!?が窃盗をゲロった!?」男の刑事(津田寛治)。後部座席に紅次郎と、女刑事安斉ちひろ(東風万智子)。男の刑事「ちょっと顔殴り過ぎだろ」紅「痛い…」
所轄に戻った刑事2人、「ちひろちゃん、またかよ。旦那が殉死してから気が立っているんじゃねえか」
紅の事務所、荒れ果てた倉庫の2階。ちひろ「すみませんでした。告訴とかしないで欲しいんです。」「わかりました。何もしません」「そうして貰わないと私まずいんです」追い返す紅。ちひろが残して行った封筒を手にとると、まとまった一万円札が入っている。「賄賂じゃねえか?」事務所のドアが再び叩かれる。「しつこいなあ!わかっているって言ってるじゃねえか!!」しかし、ドアを開けて入って来たのは、先ほどの女刑事ではなく、ワンピース姿の若い娘(佐藤寛子)だ。
娘が帰った後、「ロマンチックじゃないの…。ヘリコプターで散骨?お父さんのローレックスを見つけて欲しい…。山田幸子?偽名だろうな」
代々木の学校まで歩いて、学生をピックアップ。男子学生3人を引率して、シネマート六本木。打合せはテキパキと終わり、教え子と珉珉に。餃子とモヤシ炒めを食べさせておけばと思ったが、自分だけビール飲んでいると、結局酔っ払いオヤジで。お金を払う段になって、有り金全部払うことになるのであった(苦笑)。
石井隆監督『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う(140)』
田中桃(井上晴美)に馬乗りになり、殴り首を絞める白髪の男。騒ぎに、桃の異父妹の加藤れん(佐藤寛子)が部屋に入ってくる。男は、れんに襲いかかる。「ぶっ殺してやる」桃は台所に走り、文化庖丁を手にして戻り、れんにのし掛かろうとする男の背中に突き立てる。「このやろう!!」振り返り、桃に向かう男の腹に庖丁を何度も突き立てる。ついに倒れる男。その時、2人の母親の加藤あゆみ(大竹しのぶ)の叫び声「何やってんのよ!!あんたたち!!」
夜、バーあゆみの看板。今日は都合により休業しますと貼り紙。血まみれの浴室、男の死体を細かく切り分ける桃とれん。「何?わー」浴室に入って来たあゆみ。「臭い!!臭い!!」窓を開けようとする母親に「町中が臭くなるよ!!」と止める桃。「れん、勉強になったかい?」と母親。「あんたが変なことを言うから、一年も私はこいつの臭いチンポを加えていなきゃならなかったんだから…。」桃がれんに言う。「すみません…」「ああ早く片付けないと」「だから熟成させりゃよかったんだよ」「前田拓次…もうちょっとで、ドゥオーモ行きだったのにな」
その時、階下で呼ぶ声がする。「あれ、貼り紙しておいたのに!!」「ロリコンギラギラだよ!!」「あいつ合い鍵持っていたんだ」「風呂!!風呂に入っているって足止めしてよ!ママ!!シャワー!!シャワー!!」あゆみにシャワーを掛け、バスタオルを渡す桃。バスタオルを体に巻き「はーい!!お風呂に入っているのよ、ちょっと待って!!」とあゆみが出ると、桃がシャワーを浴びて、れんからタオルを受け取る。「れん!!あんたも早く片付けておいで!!」一人浴室で、残った臓物を寸胴鍋に入れているれん。
酔った山神直人(宍戸錠)が、愛人の若い女サキと来ている。「れんはいないのか?」「パパ直ぐに来るわよ」桃が答えると「俺はお前のパパじゃねえ」と山神。ピンク色のウィッグを被ったれんが現れ、ボールダンスをする。
富士の樹海に向かう車。桃が運転をし、あゆみが助手席に、後部座席に、寸胴鍋を抱えたれんが座っている。樹海で、雪平鍋などで撒き始める三人。桃「あんたが、場所分からなくなるからいけないのよ!」あゆみ「下見して写真撮ってたんじゃないの!?」れん「カメラ忘れちゃって」桃「こんな場所じゃ、直ぐバレるんじゃないの」あゆみ「大丈夫だよ。どうせ直ぐ動物やミミズが食べるから…成仏してよ」れん「鬼は外!!福は内!!」「ガハハ、そりゃいいね。鬼は外!!」
翌朝、桃「100万もするんだよ!!」土下座するれん。「必ず探し出します」「あんた、運転出来ないくせにどうやってあそこまで行くっていうのさ。あいつが死んでやっと私のものになったんだよ。もし、誰かが見つけて、製造番号から足がついたらどうすんのよ」「私が必ず見つけます。」
総武線各駅停車が走る。荒れ果てたアパートの2階。紅次郎[くれないじろう](竹中直人)が部屋に入る。独白「電気止まっている…」しかし蛍光灯が少し間を置いて付く。「大丈夫か…、しかし臭えなあ。これじゃ1トン車じゃ積みきれねえなあ。臭え!!」布団を傘で開くと、突然、女が飛び込んで来て、殴りかかる。「このまま手を挙げてゆっくりこっちを向け!!」「おい!止めろ!!」訳の分からないまま、女に数発殴られる紅次郎。覆面パトカーの中、「こちらスジどうぞ!!?が窃盗をゲロった!?」男の刑事(津田寛治)。後部座席に紅次郎と、女刑事安斉ちひろ(東風万智子)。男の刑事「ちょっと顔殴り過ぎだろ」紅「痛い…」
所轄に戻った刑事2人、「ちひろちゃん、またかよ。旦那が殉死してから気が立っているんじゃねえか」
紅の事務所、荒れ果てた倉庫の2階。ちひろ「すみませんでした。告訴とかしないで欲しいんです。」「わかりました。何もしません」「そうして貰わないと私まずいんです」追い返す紅。ちひろが残して行った封筒を手にとると、まとまった一万円札が入っている。「賄賂じゃねえか?」事務所のドアが再び叩かれる。「しつこいなあ!わかっているって言ってるじゃねえか!!」しかし、ドアを開けて入って来たのは、先ほどの女刑事ではなく、ワンピース姿の若い娘(佐藤寛子)だ。
娘が帰った後、「ロマンチックじゃないの…。ヘリコプターで散骨?お父さんのローレックスを見つけて欲しい…。山田幸子?偽名だろうな」
代々木の学校まで歩いて、学生をピックアップ。男子学生3人を引率して、シネマート六本木。打合せはテキパキと終わり、教え子と珉珉に。餃子とモヤシ炒めを食べさせておけばと思ったが、自分だけビール飲んでいると、結局酔っ払いオヤジで。お金を払う段になって、有り金全部払うことになるのであった(苦笑)。
2010年11月7日日曜日
2010年11月4日木曜日
活動再開が・・・。
午前中は赤坂のメンタルクリニック。歩いてシネマート六本木。
ロバート・ログバル監督『神の子どもたちはみな踊る(139)』
プールサイドに少年がいる。ビーチサンダルを履いたまま、少年はプールに足を浸ける。そのまま水に入り、もがく少年。ベッドの中で眠るケンゴ(ジェイソン・リュウ)。ガラスのカップのティーバッグにお湯を注ぐ中年のアジア人グレン・スン(ツィ・マー)の姿。ケンゴは、まだ夢の中だ。8才のケンゴに老人が近づいて来る。「坊や、5ドルあげるから、ポケットの中にオシッコをさせてくれないか?」「イヤだ。僕のお父さんを知ってる?」…。煙草を吸いながら、お茶を飲むグレン。家を出るグレン。時計は、7:32を指している。ケンゴの部屋の時計は9:55を指している。ケンゴ薄目を開け「もう二度と嫌だ」と呟く。ケンゴの母イヴリン(ジュアン・チェン)がケンゴのベッドに入ってくる。ケンゴの寝顔を見て微笑むイヴリンは、今も美しい。
昨夜の記憶、ケンゴが、恋人のサンドラ(ソニア・キンスキー)と、コリアンタウンのバーで会っている。人気のない通りで、壁を背に立ったまま、サンドラを抱くケンゴ。サンドラの車の中でも、抱き合う二人。ケンゴを車で送る黒人の友人(あるいはタクシーか?)が、後部座席のケンゴに「一緒にいたのは彼女かい?美人だね。きっといい匂いがするんだろうな」
ベッドの脇の電話が鳴る。ケンゴが目を覚まし「ヤバい!!今日も遅刻だ」電話のメッセージ「ケンゴとイヴリンは留守にしています。メッセージをどうぞ」「グレン・スンです。ケンゴはいませんか?1時間の遅刻です。聞いたら早く来るように…。イヴリンさん。今日の調子はいかがですか?」ケンゴ「いつも敬語だよね」イヴリン「スンさんは紳士なのよ。シャワーを浴びて!!臭いわよ」着替えをしながら、暗室でサンドラのヌードの紙焼きを見ているケンゴ。知らず知らずに股間を机の角にこすりつけている。「早くしなさい」イヴリンの声がして、慌ててジッパーを引き上げるケンゴ。
ロスのコリアンタウンを歩くケンゴ。カフェに入り、カウンターの女の子と会話をする。「飼い猫帰って来た?」「一度戻ってきたけど、満月の夜にまたいなくなっちゃったわ」「満月が嫌いなのかい」「調子どう?」「僕は今日も遅刻だよ」「私は、女の子の日なの。憂鬱…」「うちの母さんは、何だかお茶を飲むな?」「苦くない?」「僕は飲んだことないよ(笑)」サンドイッチとコーヒーを手に取り、椅子に座るケンゴ。近くの席に、白人の中年男が座っている。彼が手にしているのは、産婦人科の学会誌だ。
ケンゴが極楽鳥アパートの管理オフィスのドアを開けて入ると、既にグレンは仕事をしている。「1時間50分も遅刻してしまいました」特に責めるわけでもなく、「あとで取りに来るから」とコピーしてくれと書類を渡すグレン。コピー機の前で、作業するケンゴの携帯がなる。恋人のサンドラからのメールだ。彼女のお尻や胸の写真に、思わず股間をコピー機に押し付けるケンゴ。
「?さんから、水道漏れをしていると、修理を頼まれていたんです」と嘘をついて、空き部屋に行くケンゴ。そこにはサンドラが待っていた。事が済み、裸の二人。「私の夢はあなたと一緒に暮らして、あなたの子どもを産むことだけ」「ぼくみたいに、あそこの大きな?」「ふふっ。ねえ、わたしと結婚して!!」「…結婚は駄目だよ。僕は神の子だから…」「あなた、またそんなこと言って!!私帰るわ」僕は、大きなチンコなんて望んでいなかった…。外野フライが取れればよかったんだ。少年野球でセンターかライトを守るケンゴ。ちょうど、外野フライが飛ぶ。「あーあ、ケンゴの所に飛んじまった」チームメイトが嘆く通り、バンザイをして後ろに倒れるケンゴ。ボールは、ケンゴの遙か後ろに転がって行く。
若き日のイヴリンがケンゴを連れ、布教のため訪問する。「再生者教会から来ました」話しを聞く、白人と黒人の主婦。ケンゴがドアを叩き、出て来た白人の男は、「異教徒だな!!地獄へ堕ちろ!!」と吐き捨てる。ケンゴを庇い車に戻るイヴリンにグレンが優しく近寄る。車の後部座席に座ったケンゴ「ねえ?僕のお父さんはどこにいるの?」「私たちが行けない場所にいて、私たちを見守ってくれているの。」「子どもがどこから来るかぐらい僕だって知っているよ」「止めて!!ケンゴ」凍りついたようなイヴリンとグレン。
成長したケンゴ。「僕のお父さんは誰なの?」何度も執拗に問い詰めるケンゴに、イヴリンは重い口を開く。「私は高校生の時に初めて“交わった”まぐわうってわかるわね」「勿論だよ」「その結果妊娠して堕胎をしたわ。若い女の子の身体にとって、堕胎ということはとっても危険を伴うわ。でも、私は二度目の恋でも妊娠してしまった。その時、相談に乗ってくれたお医者さんがいたわ。彼は、避妊を知らないのか?といってコンドームの正しい使い方を教えてくれたわ。彼とは、とっても年齢が離れていたけど、話をすることが楽しかったわ。そして、何故か私たちは交わった。とても厳格な避妊をしたけど、私は妊娠したの。その時、私は、あなたを神の子だと思って、産むことを決意して、彼のもとを去ったわ。」「ボクが産まれたことを彼は知っているの?」「知らないわ。」「だからあなたは、神の意志で産まれた子なの」「でも、私は絶望して、金門橋から飛び降り自殺をしようとした。その時、グレンさんは、声を掛け、教会に連れていってくれたの。そしてわたしは救われた。」「その人はどういう人だった?」「左耳がちぎれていてね。みんな、戦争にいってそうなったと言っていた。でも本当は、子どもの時に、そうなったの」
しまった。原作村上春樹だった。村上龍かと思っていた。SPOに勤める友人にロビーで会って、「今日は?」と聞かれ「村上龍原作の…」とドヤ顔で答えたのだ(苦笑)。「ああ、神…ですね」と恥をかかせないように言ってくれた、何ていい奴だ。ナターシャ・キンスキーの娘でソニア・キンスキーが若い頃のナターシャを思わせたり、映画自体は悪くはなかったが、「半次郎」か「ちょんまけプリン」見れば良かった。
夜は会食で打合せ。
ご機嫌で帰宅。家に入ると真っ暗だ。うーむ。東京電力、電力供給ストップか、忘れていた。取り敢えず、暗い中ででも、風呂に入ろうかと思ったが、今は、ガス湯沸かし器も、電気制御だったのか・・・。PCも携帯の充電も・・・。とりあえず寝る。どうなるオレ。
ロバート・ログバル監督『神の子どもたちはみな踊る(139)』
プールサイドに少年がいる。ビーチサンダルを履いたまま、少年はプールに足を浸ける。そのまま水に入り、もがく少年。ベッドの中で眠るケンゴ(ジェイソン・リュウ)。ガラスのカップのティーバッグにお湯を注ぐ中年のアジア人グレン・スン(ツィ・マー)の姿。ケンゴは、まだ夢の中だ。8才のケンゴに老人が近づいて来る。「坊や、5ドルあげるから、ポケットの中にオシッコをさせてくれないか?」「イヤだ。僕のお父さんを知ってる?」…。煙草を吸いながら、お茶を飲むグレン。家を出るグレン。時計は、7:32を指している。ケンゴの部屋の時計は9:55を指している。ケンゴ薄目を開け「もう二度と嫌だ」と呟く。ケンゴの母イヴリン(ジュアン・チェン)がケンゴのベッドに入ってくる。ケンゴの寝顔を見て微笑むイヴリンは、今も美しい。
昨夜の記憶、ケンゴが、恋人のサンドラ(ソニア・キンスキー)と、コリアンタウンのバーで会っている。人気のない通りで、壁を背に立ったまま、サンドラを抱くケンゴ。サンドラの車の中でも、抱き合う二人。ケンゴを車で送る黒人の友人(あるいはタクシーか?)が、後部座席のケンゴに「一緒にいたのは彼女かい?美人だね。きっといい匂いがするんだろうな」
ベッドの脇の電話が鳴る。ケンゴが目を覚まし「ヤバい!!今日も遅刻だ」電話のメッセージ「ケンゴとイヴリンは留守にしています。メッセージをどうぞ」「グレン・スンです。ケンゴはいませんか?1時間の遅刻です。聞いたら早く来るように…。イヴリンさん。今日の調子はいかがですか?」ケンゴ「いつも敬語だよね」イヴリン「スンさんは紳士なのよ。シャワーを浴びて!!臭いわよ」着替えをしながら、暗室でサンドラのヌードの紙焼きを見ているケンゴ。知らず知らずに股間を机の角にこすりつけている。「早くしなさい」イヴリンの声がして、慌ててジッパーを引き上げるケンゴ。
ロスのコリアンタウンを歩くケンゴ。カフェに入り、カウンターの女の子と会話をする。「飼い猫帰って来た?」「一度戻ってきたけど、満月の夜にまたいなくなっちゃったわ」「満月が嫌いなのかい」「調子どう?」「僕は今日も遅刻だよ」「私は、女の子の日なの。憂鬱…」「うちの母さんは、何だかお茶を飲むな?」「苦くない?」「僕は飲んだことないよ(笑)」サンドイッチとコーヒーを手に取り、椅子に座るケンゴ。近くの席に、白人の中年男が座っている。彼が手にしているのは、産婦人科の学会誌だ。
ケンゴが極楽鳥アパートの管理オフィスのドアを開けて入ると、既にグレンは仕事をしている。「1時間50分も遅刻してしまいました」特に責めるわけでもなく、「あとで取りに来るから」とコピーしてくれと書類を渡すグレン。コピー機の前で、作業するケンゴの携帯がなる。恋人のサンドラからのメールだ。彼女のお尻や胸の写真に、思わず股間をコピー機に押し付けるケンゴ。
「?さんから、水道漏れをしていると、修理を頼まれていたんです」と嘘をついて、空き部屋に行くケンゴ。そこにはサンドラが待っていた。事が済み、裸の二人。「私の夢はあなたと一緒に暮らして、あなたの子どもを産むことだけ」「ぼくみたいに、あそこの大きな?」「ふふっ。ねえ、わたしと結婚して!!」「…結婚は駄目だよ。僕は神の子だから…」「あなた、またそんなこと言って!!私帰るわ」僕は、大きなチンコなんて望んでいなかった…。外野フライが取れればよかったんだ。少年野球でセンターかライトを守るケンゴ。ちょうど、外野フライが飛ぶ。「あーあ、ケンゴの所に飛んじまった」チームメイトが嘆く通り、バンザイをして後ろに倒れるケンゴ。ボールは、ケンゴの遙か後ろに転がって行く。
若き日のイヴリンがケンゴを連れ、布教のため訪問する。「再生者教会から来ました」話しを聞く、白人と黒人の主婦。ケンゴがドアを叩き、出て来た白人の男は、「異教徒だな!!地獄へ堕ちろ!!」と吐き捨てる。ケンゴを庇い車に戻るイヴリンにグレンが優しく近寄る。車の後部座席に座ったケンゴ「ねえ?僕のお父さんはどこにいるの?」「私たちが行けない場所にいて、私たちを見守ってくれているの。」「子どもがどこから来るかぐらい僕だって知っているよ」「止めて!!ケンゴ」凍りついたようなイヴリンとグレン。
成長したケンゴ。「僕のお父さんは誰なの?」何度も執拗に問い詰めるケンゴに、イヴリンは重い口を開く。「私は高校生の時に初めて“交わった”まぐわうってわかるわね」「勿論だよ」「その結果妊娠して堕胎をしたわ。若い女の子の身体にとって、堕胎ということはとっても危険を伴うわ。でも、私は二度目の恋でも妊娠してしまった。その時、相談に乗ってくれたお医者さんがいたわ。彼は、避妊を知らないのか?といってコンドームの正しい使い方を教えてくれたわ。彼とは、とっても年齢が離れていたけど、話をすることが楽しかったわ。そして、何故か私たちは交わった。とても厳格な避妊をしたけど、私は妊娠したの。その時、私は、あなたを神の子だと思って、産むことを決意して、彼のもとを去ったわ。」「ボクが産まれたことを彼は知っているの?」「知らないわ。」「だからあなたは、神の意志で産まれた子なの」「でも、私は絶望して、金門橋から飛び降り自殺をしようとした。その時、グレンさんは、声を掛け、教会に連れていってくれたの。そしてわたしは救われた。」「その人はどういう人だった?」「左耳がちぎれていてね。みんな、戦争にいってそうなったと言っていた。でも本当は、子どもの時に、そうなったの」
しまった。原作村上春樹だった。村上龍かと思っていた。SPOに勤める友人にロビーで会って、「今日は?」と聞かれ「村上龍原作の…」とドヤ顔で答えたのだ(苦笑)。「ああ、神…ですね」と恥をかかせないように言ってくれた、何ていい奴だ。ナターシャ・キンスキーの娘でソニア・キンスキーが若い頃のナターシャを思わせたり、映画自体は悪くはなかったが、「半次郎」か「ちょんまけプリン」見れば良かった。
夜は会食で打合せ。
ご機嫌で帰宅。家に入ると真っ暗だ。うーむ。東京電力、電力供給ストップか、忘れていた。取り敢えず、暗い中ででも、風呂に入ろうかと思ったが、今は、ガス湯沸かし器も、電気制御だったのか・・・。PCも携帯の充電も・・・。とりあえず寝る。どうなるオレ。
2010年11月3日水曜日
2010年11月1日月曜日
2010年10月5日火曜日
角野恵津子さんのご冥福をお祈りいたします。
10月に入り、ブログ復活といいながら、生来の怠け者。全く更新していなかったが、友人の音楽ライターのtwitterで知って、目が覚める。検索すると、とても沢山のミュージシャンが追悼コメントをアップしている。
私が初めてお会いしたのは、山下久美子さんを担当していた時の、アリーナ37℃のインタビューだったろうか。それから、随分沢山のコンサートに来ていただき、インタビューをしていただいた。お世話になったアーティストは数え切れない。多分最後にお目にかかったのは、一昨年の青山マンダラで偶然お会いした時だったか。代官山のライブハウスのブッキングマネージャーをされていて、自分が信じるアーティストへの愛情に溢れていて、角野さんを起用した方は何て人を見る目があるんだと思った。
同世代の訃報は、応えるなあ。夜、一人で献杯させていただきます。
私が初めてお会いしたのは、山下久美子さんを担当していた時の、アリーナ37℃のインタビューだったろうか。それから、随分沢山のコンサートに来ていただき、インタビューをしていただいた。お世話になったアーティストは数え切れない。多分最後にお目にかかったのは、一昨年の青山マンダラで偶然お会いした時だったか。代官山のライブハウスのブッキングマネージャーをされていて、自分が信じるアーティストへの愛情に溢れていて、角野さんを起用した方は何て人を見る目があるんだと思った。
同世代の訃報は、応えるなあ。夜、一人で献杯させていただきます。
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